VAC現地法人スタッフのコラム
Staff Column

VACサイゴンスタッフコラム

ベトナム語の美しさ

私は日本の桜美林大学に1年間留学したことがあります。その期間は私にとって、世界中の学生と交流する貴重なチャンスを与えてくれました。大学の授業や交流プログラムを通して、日本のことだけでなく韓国、中国、モンゴルなどの国々のことも、より詳しく理解できるようになりました。私は授業のおかげで、色々なことを理解することができましたが、その中でも一番興味を持ったことは言葉が変化していくことです。
ある授業の中で、「日本語の乱れ」というテーマがありました。クラスメート同士で意見を話し合いました。それを通して、日本のみならず、世界中の国々でも同じように、言葉の変化に関する問題を抱えていることが分かりました。「やはり言葉は時代とともに変わっていくものだ」と気が付きました。ベトナムもその問題に関して例外ではありません。
ベトナムは、現在、グローバリズムへ進んでいる途中の段階です。グローバリズムへと進む過程でベトナムは経済、科学技術、社会を全体的に発展させました。この点で、グローバリズムは社会の発展に有利な 条件を与えたということができます。しかし、グローバリズムの影響によって、ベトナム語は元々の美しさを失う可能性に直面しています。現在のベトナム語は、若者言葉や外来語によって乱されていると感じるからです。
例えば、ベトナムでは現在、若者は一つの文章の中でベトナム語と英語を同時に使うようになっています。そして、イン ターネットなどのメディアの影響によって、若者が自分の書く文章の中で、IT記号や略語を使うケースが非常に増加しています。結果として、ベトナム語を使う機会が減り、ベトナム語を正しく使えない人が増えています。
言語はやはり、時代とともに変わっていくものです。しかし、そのような現象が続けば、「正しいベトナム語」、「美しいベトナム語」は今後、存在できなくなるかもしれません。世界において、母語というのものは国家の貴重な財産というだけではなく、その国を象徴するものなのではないでしょうか。そのため、民族の財産であり文化であるベトナム語はどんなものかと人々が意識し、どのようにしてベトナム語の美しさを保護するかと考えることは重要なことだと思います。
私は、日本語を学ぶことで、ベトナム語の美しさを改めて知ることができました。これからも、日本語の勉強を続け、たくさんの人々とコミュニケーションすることで、ベトナム語の美しさを伝えていきたいと思います。