VAC現地法人スタッフのコラム
Staff Column

VACサイゴンスタッフコラム

最悪と最高な一日

ベトナムに帰って3日後、久しぶりにバスに乗りました。
初めてベトナムでバスに乗ったのは高校1年生の時でした。今から約十何年も前のことですが、その頃、バスは今のように普及していませんでした。
それ以降、バスに乗ることがほとんどなかった私は、今でもバスに乗るのがとても怖いです。
もちろん日本に滞在していた時はしばしばバスを利用しましたが、ベトナムでバスに乗ることは全く違います。私はその違いを知っていたので、怖い気持ちがなくなりませんでした。

バスに乗る前の日に、姪っ子に乗り方を教わりました。
「バス停で待って、バスが来たら手を上げてね。」
「はい。」
「手を挙げなかったらバスが行っちゃうよ。」
「へー、そう!」
「そうよ。そして、乗る時は前ドア、降りる時は後ドアだと覚えて。」
「へー、逆だ。ふ~ん(* ̄- ̄)覚えとく!」
「バス停はこっち側だよ。道を渡って、反対側で待たないでよ。逆方向行きだからね。36番のバスだよ。」
「というのは家を出て、家側の道のバス停なのね?」
「そうそう。気を付けてね。あ、もう一つ。乗ったらすぐお金払ってね。そうしないと乗務員さんに叱られるよ。バスはそのまま走るから、何かにつかまってね。」
「うん、分かった。」
どんどん心配の気持ちが増していたので、姪っ子が言ったことを何度も何度も頭の中で繰り返しました。呪文を唱えているようで、自分一人で笑ってしまいました。

バスに乗る日、
誰もいないバス停で私は呪文を繰り返しながら待っていました。
そして、36番のバスが見え、手を上げました。
しかし、バスはバス停にしっかりと停止せず、ゆっくりと走り続けていました。
後ろのドアから降りる人がいるのを見えたので、戸惑いながらも走って乗り込みました。
乗ったとたん、「バスを見たらすぐ走って来い!」と乗務員さんに怒鳴られてしまいました。
「ごめんなさい」と謝りましたが、心の中では納得できませんでした。

次のバス停で乗る人がいて、なかなか乗れないその人に乗務員さんは手を引っ張って助けてあげました。大胆な行動だなと思い感心しましたが、少し前に乗務員さんが自分に対してとった言動を思い出し、その乗務員さんは悪い人だと思っていたので、私はスッキリしない気持ちでいました。
スッキリしない気持ちのままで夕ご飯を食べに行きました。
ベトナムに帰って一番楽しんでいるのはおいしい食べ物をたくさん食べられることです。
おいしいものをたくさん食べ、幸せな気分でいるようにしようと思い、自分でバイクに乗ることにしました。
大好きなボーネー(写真)で救われました。その後、幸せな気分でバイク駐車場に行きました。しかし、バイクのカギを見つかりません。焦って探しました。バッグの中のものを全部出しましたが、カギはありませんでした。
泣きたい気分で警備員さんのところに走っていくと、警備員さんは真剣な顔をして私の顔を見、バイクの番号を確認し、机の引き出しの奥からカギを出してくれました!そして、ぶっと笑いました。本当に飛び上がりたい気分でした。もう終わりだと思った時に扉が開かれたからです。
これは私の不注意で、カギをバイクにさしたまま、お店に入ったことが原因でした。
しかし私は、もうバイクは誰かに盗まれてしまったと思ってしまいました。
問題が自分にあるときは誰かを責めないことが大切だと新ためて感じました。

まだ心をオープンにできていない自分のことを恥ずかしく思います。自分が一方的に聞いたことや思ったこと、勘違い、自分の感情で、物事を悪く決めてしまうことは良くないと思います。
ベトナムに旅行する外国人の方もこういうことにあったことがあるかと思います。
ベトナムには良いことがたくさんあります。心をオープンにしているかしていないかだけで感じるものが大きく変わります。心から人々に接することで自分が得るものも多くなるでしょう。ベトナムの生活に憧れている外国人はきっと心の扉をオープンにして、自分からこの生活になじもうとしていらっしゃると思います。