VAC現地法人スタッフのコラム
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VACサイゴンスタッフコラム

ベトナム人のコーヒー文化

ベトナムのコーヒー文化は、17世紀から18世紀にかけて、ポルトガル、スペイン、オランダ、フランスのコーヒーが持ち込まれたことから始まりました。
フランスがベトナムの占領を開始した1857年以降、小規模栽培ではなく、大規模に生産されるようになりました。
現在、コーヒーはベトナムの一番有名な農産品になりました。
アメリカ合衆国農務省のデータによると、世界第2位のコーヒー輸出国はベトナムということです。
1858年から1945年にかけて、87年にわたってフランスによる統治が行われました。そのため、フランス文化がベトナムのコーヒー文化に影響を与えたと言えます。

他の国の人はカフェインを補給し、眠気をさまして仕事を始めるために、コーヒーを飲みますが、ベトナム人はリラックスするために、コーヒーを飲みます。
ベトナムへ初めて来る外国人の多くは、朝、昼、晩、いつでもベトナム人がゆっくりとコーヒーを飲んでいる姿を見て、びっくりします。
外国人の友達はその姿を見た時、「ベトナム人はあまり忙しくないのでしょうか。」と私に聞いてきました。
もちろん誰でも働かなければなりませんが、ベトナムではビジネスマンは顧客やパートナーなどとコーヒーを飲みながら、仕事について話し合います。

ベトナムには仕事のための綺麗なコーヒーショップもありますが、一番面白いのは歩道でのコーヒーショップです。
いつから始まったのか分かりませんが、ベトナム人には外で朝ごはんを食べて、コーヒーを飲む習慣があります。
毎朝、歩道で低い椅子に座って、新聞を読んだり、笑っておしゃべりしたりしながら、コーヒーを飲んでいるベトナム人を見かけることができます。
人気があるメニューはブラックコーヒーとコンデンスミルク入りコーヒーです。一杯1万5千ドンぐらいかかります。
アルミのフィルターでコーヒーを作るのはベトナムコーヒーの特徴です。作り方は簡単ですが、飲めるようになるまでに時間が少しかかります。
フィルターにお湯が注がれて、それがゆっくりゆっくりと下にドリップされていくので、お湯が落ち切るまで待たなければなりません。
しかし、待つのは無駄な時間ではなく、コーヒーの粉にお湯が染みるための理想な時間です。待つことにより、コーヒーの味が美味しくなります。

ベトナム人は薄いコーヒーより濃いコーヒーが好きです。
ベトナムでは、お金持ちではなくても、リラックスして、美味しいコーヒーを楽しめます。
狭いコーヒーショップでコーヒーを楽しむ時、人と人の距離はゼロになり、隣の知り合いではない人と楽に話せます。

カナダのJustin Trudeau首相がベトナムへ来た際も、歩道のコーヒーショップでコーヒーを楽しみました。
首相は一人でコーヒーを楽しんだのではなく、役人などと一緒に楽しんだのでもなく、在ホーチミン市カナダ総領事館で20年以上働いているベトナム人運転と一緒にコーヒーを楽しみました。
その姿はベトナム人の素朴な楽しみ方と同じではないでしょか。
一番美味しいコーヒーはおしゃれな店で飲むものではなく、友達と飲むものです。