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VACヤンゴンスタッフコラム

ヤンゴン市民の私が見たヤンゴン市議選(第2回:選挙2週間前)【連載コラム】

選挙まで後2週間になりました。2月28日から3月29日は選挙運動期間ですので委員の選挙運動姿があちこちで見られます。チラシ・ポスター・看板がどんどん増えてきています。

選挙運動の為に2千万チャット(約147万円)までの政治資金は使うことが出来ます。委員には 政治家・元YCDC職員・企業家・個人等様々な人がいます。NLD政党、USDP政党の公認で出る委員も大勢います。

今回はミャンマー初の地方直接選挙なので投票する人数から調査し、ヤンゴン市政府は時間を掛けて準備をしていました。それでも、初回なので投票する人数に関してミスがある可能性があります。総選挙でもミスが多いからです。自分の名前が投票リストに無い、一方 亡くなった・引越しした人がリストに出てる等です。なので、事前に住んでいるタウンシップにてチェックする必要があります。

委員の活動はポスターを貼って選挙運動するのが多いです。尚、SMS(フェスブック等)からPRしたり、情報提供したりします。尚、雑誌やマスコミでインタビューされる委員もいます。記者会見をしてアピールする委員もいます。スピーチ大会をやったり市民と直接触れ合ったりすることも徐々に増えています。

今回の選挙に勝って委員になりましたら、現在の政府と同じ2年間(2019年&2020年)勤務することになります。その後は政府と同じ5年に1回の選挙になります。1名は副市長に就任できるチャンスがあります。

今回競争する105議席の中、委員1名しか出ない議席が13議席あります。この13議席に関しては投票する前ですが、既に勝ちが決まっています。残念ですが、私が住んでいるタウンシップはその13議席のひとつなので投票する必要な無くなりました。

初の地方選挙になりますが選挙に興味を持つ市民も大勢います。ヤンゴン市民の殆どはヤンゴン市をもっと発展させて欲しいという気持ちがあります。新政権になった2015年11月からヤンゴンの市民は国の進歩とともにヤンゴン市の発展を誰よりも一番期待していました。ヤンゴン市の大臣Phyo Min Thein氏(元政治家)に関しても注目していつも応援していました。しかしながら、この数年で大臣に関して不満を感じる人や応援する人が減ってきました。
その理由は新バスシステムYBSは実施して2年後ですが未だカード支払いシステムが始まらないこと、バス会社はヤンゴン管区の承認でAYAバンクからお金を貸して運営しているのですが、お金を返金出来ないので銀行ともめているニュース等が出ているからです。

又、ヤンゴンの道の工事に関しても不満があります。道を整理する時に大臣はコンクリートを使って元の表面より高くして短期間で道を綺麗に出来る方法で工事をやりました。その結果、排水路に問題出たり、渋滞になったり問題が出ています。

尚 お正月イベントに関しても不満があります。新政権になって初めてのお正月では企業が運営する水祭りのイベントを大臣とYCDCは許可しませんでした。その為ヤンゴンのお正月祭りは静かになり、地方のお正月祭りに行く市民が多かったです。この数年では再び許可して、ヤンゴン市民の不満を応えるようにとはしています。
そればかりか、大臣は中華街にあったナイトマーケットをヤンゴン川・港の方に移しました。新ナイトマーケットは色んな問題で成功せず、行く人もだんだん減りました。

一方、マンダレー市では大臣と開発委員会は評判が良いし、市民からの応援も強いです。マンダレーの道の工事やインフラ開発に関してマンダレー市委員会は国際的なやり方を研究して実施しているのでミャンマー全国からあこがれています。
「マ ンダレー市開発委員会(MCDC)と定住・住宅開発局(DHSHD)は、都市開発 25 年プロジェクトを計画し、清潔で整った都市開発を目指しています。同プロジェクトにおいては、水道と廃棄物処理の改善に向けてアジア開発銀行(ADB)とフランス開発庁(AFD)が技術および財政支援を提供しています。また、廃棄物と二酸化炭素排出の削減に関しては国連環境計画(UNEP)の国際環境技術センター (IETC)も技術支援を行なっているようです。各分野においては IOT やドローンを利用した管理の自動化が計画されており、同サイトによるとマンダレー市のスマートシティ担当者イエミャットゥー氏はインフラ整備をスマートシティ実現に向けた課題として指摘しているといいます。」(Myanmar Expressニュースから)

去年、マンダレー市はシンガポール、ハノイ、プーケット、ジャカルタとともに東南アジア未来のスマートシティ10都市に選出されました。
2015年からみてみますと、ヤンゴン市開発委員では政治家が多いですが、マンダレー市開発委員では技術者・専門家が多いです。それを見て、ヤンゴン市民は政治とは関係なく、能力があるかどうかを見て投票しようと思っています。私もそう思います。もちろん議会では政治家の役割は大事ですが、市の開発に関しては勢いで努力して結果を出せる人の方が良いと思います。特に若い人や専門家の役割は大事だと思っています。

ヤンゴン市議選 選挙ポスター、チラシ、活動の様子

連載コラム目次

第1回(3月10日):選挙3週間前
第2回(3月17日):選挙2週間前(本稿)
第3回(3月24日):選挙1週間前
第4回(3月31日):選挙当日