VAC現地法人スタッフのコラム
Staff Column

VACサイゴンスタッフコラム

世界で最も楽観的な国

「トンネルの終わりには必ず光が見えます」と楽観的な人が言うと、「それは私たちにぶつかろうとする列車の光に違いありません」と悲観的な人が答えました。これはデビッド・バアード(David Baird)の有名な言葉です。楽観的な人はトラブルがあっても、「きっと大丈夫」と思い切って、そのトラブルを解決する努力に集中します。皆さん、世界で最も楽観的なのはどこの国の人々だと思いますか。

フランスのある研究所が2011年に発表した調査結果によると、世界53カ国の中で一番悲観的な国はフランスでした。そして、最も楽観的なのはベトナムでした。ベトナムでは「来年はいい年になる」と思う人の割合が100%に近いそうです。しかし、Newsweek紙が実施した生活水準の調査結果では、ベトナムの生活水準は世界100カ国中6位でした。このニュースを読んだとき、私はびっくりしました。どうして生活水準がそんなに低いベトナム人が楽観的でいられるのでしょうか。皆さんはどう思いますか。

ある専門家は、ベトナム人が楽観的な理由として、経済成長率が高いこと、平均寿命が伸びていること、貧困層が大幅に減少していることだと述べています。実をいえば、ずっと昔からベトナム人は楽観的な考えを持っていたと考えられます。ベトナムのメコンデルタ地域では毎年8月から11月にかけて大きな洪水が起こります。でも、メコンデルタの住民たちは洪水に慣れていて、300年以上も洪水と共に暮らしを営んできました。洪水によって川からあふれ出る泥水には、大量の魚やエビなど様々な生物が含まれています。それらの養分で田畑が肥えて、人々は多くの恵みを受け取ることができるのです。また都会では、頻繁にバイク事故が起きているにも関わらず、大量の荷物を載せたり、4人乗りしたりできるのもベトナム人が本質的に楽観的な性格を持っているからこそではないでしょうか。

皆さんがよく知っているホーチミン主席も楽観的な考えを持っていた人です。サイゴンを出帆してフランスへ向かうとき、ホーチミンは友達の一人に「お金はあるの?」と質問されました。その時、彼は自分の素手をだして、「これだ。これがお金だ。僕はたくさん働くつもりだよ。国のためなら、どんな仕事もできるだろう?」と言ったそうです。結局、ホーチミンはお金がなくても一人でフランスへ、勇気と希望とそして楽観性を持って行きました。

私は2年前の夏休みに友達と3人でダラットを旅行して、こんなことを体験しました。ダラットの有名なランビアン山に登ろうとしたときのことです。山頂までの約6キロの道をみんなで歌いながら登り始めました。でも、5キロぐらい歩いたところで、すっかり疲れてしまいました。近道することを思いついた私たちは、そのまま知らない山道に迷い込んでしまったのです。しばらくすると迷子になったことに気が付いて、皆おろおろしました。実は私も怖くて、しばらく頭が真っ白になったのです。でも、「もと来た道を戻ればきっと大丈夫!」と私は落ち着いて言いました。幸いなことに、私たちはこの怖い森を逃れて、元のところに戻ることができました。

そんなことに遭って以来、私は楽観的な考え方はとても重要だと思うようになりました。必ずしも悲観的な考え方が悪いわけではありません。しかし、悲観的なだけでは、リスクを認識することはできても、新しい展望が開けません。ですから、新しい未来を考えるとき、新しいことに望む時には、楽観的な考え方も必要なのです。皆さんも意識的に楽観的な考え方を持つようにしてみたら、未来が変わるかもしれませんね。

Ms.Duong