「アジア最後のフロンティア」と呼ばれ、大きな経済発展が期待されるミャンマーでは、実際に、日に日に街の様子が変わっていくのを目にすることができます。
近年、ミャンマーに進出する日本企業が大幅に増え、開発が進む都市部では、日本料理店の進出も目に付くようになりました。
そこで今回は、ミャンマーの生活環境について、日本料理店などの日本食に関する事情を中心に、ご紹介します。
日本料理店は充実化が進む
日本企業の進出に伴い、ミャンマー国内では、ヤンゴンを中心に、日本食レストランが増えてきており、いまでは150軒を超えるといわれています。
接待のときに利用するような、寿司や天ぷらなどの高級店だけでなく、うどんやラーメン、お好み焼き、焼き鳥などを扱う庶民的な店も多くあります。さらに、フードコートスタイルの日本食レストランや、寿司屋台などもあり、バリエーションに富んでいるといえます。
日本食レストランは、充実化が進んでいる一方で、今や差別化しないと生き残れない様相を呈しています。
日本の食料品も入手しやすく
海苔や納豆、だしの素といった日本の食料品も、ローカルスーパーで手に入りやすくなっています。2016年には、イオンが、地元のスーパーマーケットチェーン「オレンジ」と合弁会社を設立し、ヤンゴン北部の North Okkalapa 地区に、ミャンマー国内のイオン1号店となる「イオンオレンジ」をオープンしました。売り場では、巻き寿司やコロッケのほか、現地食材を使用したおにぎりや、日本風のお弁当なども並んでいます。
ミャンマー料理も口に合うけれど…
最後に、ミャンマー料理について。
ミャンマー料理の定番といえば、ナマズからとった出汁と米粉を使った麺料理「モヒンガー」や、カレー風味の煮込み料理「ヒン」などがあります。ミャンマー料理は、辛すぎず、スパイスの香りも控えめで、日本人の口に合うものも多くあります。地元の住民が集まる飲食店では、手ごろな値段でお腹を満たすことができ、現地在住の日本人にとっても、うれしい限りです。ただし、全体的に油っぽいですので、食べ過ぎには、くれぐれも注意したいところです。