DELTA ARCHI TECTS VIETNAM CO.,LTD.
代表取締役社長 三角照夫
旧正月(テト)明けということとCovid-19の影響でゲアン省ヴィン市は食べ物屋、ホテルがほとんど閉まっていた。また工業団地は市内から約30分ほど離れているので、さらに何もない。このあたりの情報ははwikipediaで調べていただくとわかるのだが、こう書いてある「台風の到来が多く、夏は暑く冬は寒いので、ベトナムで最も過酷な気候の地域の一つとされている。」いやいや、それどころではない、ちょうどこの時期は雨、小雨、曇りのローテーションで毎日どんよりした天気だ。車で来て大正解。こんな天気の中を毎日バイクで現場までとても通う気がしない。Google Mapで周辺を探してみると車で20分くらいの場所に「お?ビーチがあるじゃないか?」今はあまり天気が良くないが、これから夏に向けて海が近くにあるということは「いいんじゃない?」と、ビーチ沿いのホテルを探すことにした。
浅はかな考えですみません、市内でも食べ物屋やホテルが閉まっているのに、時期外れのビーチ沿いに営業しているホテルなんかあるわけない!「いやいや、俺には車がある!少しビーチから離れても波の音で朝、目覚めるなんて最高じゃないか!」諦めずに探すと、1件営業しているホテルがあった!なんと部屋の窓からビーチが見える!さっそく値段を聞くと予算内におさまりそうなので即決、荷物を運び込んで、車で買い出しに出かけたが、やはり店は閉まっている。大丈夫こっちには車があるのだから。
市内へ買い出しに行く途中、ビーチから順調にドライブしていたら突如ランクルのホーンが「ピー!!!」と鳴り出して止まらない!もちろんハンドルのホーンボタンは押していない。あわてて車を路肩に停めボンネットを開け、ホーンに繋がっているコードを引き抜いた。何と言う事だ、ランクルよ、ああランクルよ、一体お前はいきなりどうしてしまったんだ!
思えばホーチミンからここまでの1,400km越えの長距離ドライブにおいて、日本国内で免許を取り18歳から54歳の今まで運転してきて、鳴らしたクラクションの数をはるかに超えるクラクションを鳴らしてきたとはいえ、いきなり鳴り出して鳴り止まらないとは、、そしてこの国でのドライブでクラクションが鳴らせないということはすなわち事故を意味する。それくらい鳴らしまくって自車の存在をアピールするとともに他の車、バイク、人に注意を呼び起こさないと危なくて走れないんだ。
さて困った、、そういえば工業団地の近くに結構大きな車の修理屋があったことを思い出した。そのままその工場へ安全運転で向かうことにした。途中やはり右から左から、後ろから前から、反対車線から追い越しをかけてこっちの車線へクラクションを鳴らしながら走ってくるダンプやトラック、バイクなどを避けつつクラクションが鳴らないまま、修理工場へ無事到着した。
原因を2人がかりで調べている様子
次回予告:
修理工場からホテルへ、車のない生活