ハラル制度とハラルであるための大原則

2020年3月5日(木)

最近、「ハラル(ハラール)」という言葉を耳にすることが多くなりました。

ハラル(Halal)とは、シャリア法(イスラム教の教義に基づく法令)に従っており、「許されるものまたは行為」という意味です。
ある対象がハラルであることを保証するために、シャリア法に従った品質基準を定め、この基準に基づいて審査・管理する制度が、ハラル制度です。
審査の結果、基準を満たしていると判断された場合には、ハラルであることの認証(ハラル認証)が得られ、ハラル認証マークの貼付が認められます。

食品だけではないハラル

ハラル制度は、2007年ごろまでは、ほとんど食品のみをカバーしていたにすぎませんでしたが、現在では、マレーシア、インドネシア、シンガポールなど東南アジア諸国を中心として、食品以外の製品やサービスまで広がっています。

世界で最も体系的なハラル制度が整備されているマレーシアでは、消費製品については、食品のほか、医薬品、化粧品、パーソナルケア品、包装、そしてサービスについては、レストラン、小売り、ホテルなどの宿泊施設、運送、倉庫が対象となっています。さらに、製造工程で使用される中間製品についても、飲料水処理用化学品などに制度が定められています。

原材料だけ対応していてもダメ

ある物・サービス(行為)のハラルを確保するためには、その物・サービスが消費者の手に届く瞬間まで、ハラルである必要があります。ハラルの確保は、原材料、加工、流通に至る、サプライチェーンのすべての段階に及びます。

<サプライチェーンにおけるハラル確保の例>
●原材料(飼育、調達)
 ハラルに対応した飼料の使用。豚と隔離した家畜の飼育。香料や調味料に至るまでハラルを確認した原材料の調達
●加工(処理、包装)
 非ハラル製品(ハラルではない製品)と隔離された施設での処理。包装材に動物性油脂を使用しない
●流通(輸送、保管)
 非ハラル製品と隔離した輸送・保管
●小売り・レストラン(陳列・販売、調理・提供)
 小売店では、非ハラル製品と物理的に隔離した陳列。レストランでは、ハラル専用のキッチン、調理器具、食器を使用

マレーシアでは、ハラル・サプライチェーンを「ビジネスエコシステム(事業生態系)」と捉え、国家レベルの事業戦略の一環として、ハラル制度の普及や展開に取り組んでいます。同国にはムスリム(イスラム教徒)以外の消費者も多く、イスラム開発局(JAKIM: Jabatan Kemajuan Islam Malaysia)がハラル認証を行い、ムスリムが認証マークを確認することにより安心して商品・サービスを消費・使用できるようにしています。

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