少々怖い話 海外危険情報② 売買される花嫁の実態

2019年6月7日(金)

一人っ子政策が長く続いた弊害。中国は男性が跡継ぎとして重用されるために女性が圧倒的に少ない、都会に行った若い女性は戻って来ない、などが原因で農村は嫁不足が深刻。そこにベトナム女性を「商品」として売る闇組織の存在が報じられました。

何故ベトナム女性なのか。隣国であり、比較的文化が似ているので人気がある。業者に払う費用が安い。しかし容姿や美顔度数によって差があるとされ、数百~2万ドルを無謀にも借金をして払うと言います。

かつて共同花嫁購入と称するサイトがあり「ベトナムで嫁さんGET!嫁探しツアー」が存在。ベトナム女性は素直で働き者!?との噂が飛び交い斡旋業者が暗躍しました。
業者に誘われた女性が都会に来て集団見合い? 中国人の目前で何人もが一糸纏わず生まれたままの姿になって品定め「婚活パーティー」が始まる。
性格などどうせ分らず、美形と肢体が第一条件。10歳後半~20歳台の若い娘に眼が行くのは必然。女に学歴はなく言葉も解せず、相手の文化や料理など分らないけれど意思疎通はどうでも良い。相手を知らないまま好き嫌いも関係なく支配するのは金だけ。
金持ちの嫁になれると2千ドル程の金を貰って騙される。一生掛ってもこんな大金を手に出来ない親はこれだけで舞い上がり、娘もきっと幸せになれると喜び夢の様な生活を勝手に想像してルンルン気分。世間を知らない低所得家族にブローカーは巧妙に付け入る訳です。農村女性が65%、無職31%、労働者4%が割合で、高学歴者ほど釣られない。
しかし実態は全くのデタラメ。連れて行かれる所はド田舎の寒村。雨風が入る苫家にまともな家財は無く、早朝から深夜まで家事に親の面倒と、猫の額の畑で野良作業までさせられるがそれでも食えない。おまけに女日照りのため複数の男から無理やり伽をさせられる地獄の日々が待っている。

かつて台湾が同じ事情を抱えていた時、友人宅アパートの隣室が遅くまで騒がしい。空いている筈なのに?奥さんに文句を言いに行かせると、複数の田舎顔の若いベトナム女性に外国人と思しき人物が複数居たという。これは怪しい! だが直ぐに雲隠れ、それっきりになってしまいました。

その次は韓国。これは政府間でも大きな問題となって協議が行なわれたほど。哀れで悲惨な物語。所詮は金で買った女。奴隷に等しく家庭内暴力に性暴力があとを立たない。だが子供がいるので離婚もできず、挙句の果て自殺が相次ぎ、移民した女性の人権が侵害される非民主的事実が露呈して大問題になりました。愛情の欠片もない夫から逃亡。帰国費用を稼ぐため夜の商売や春をひさぐことを続けてやっとこさ帰還という悪夢がニュースに。

韓国TVドラマにも一因があるとの指摘。現代的でリッチに見える御殿の様な虚像の生活は片田舎に住む彼女らにとって羨望の憧れ。美人韓流スターが拍車をかけ、きっと私も美しくなれるンだ!と元が良くない割にアホらしくも幻想と魔界に嵌るが、信じて疑わない哀れさ。

経済成長の恩恵に浴さない地域では、希望など持てずに喰って寝るだけの日々。貧しい生活から抜け出す術などあり得ないと端から人生を諦めている。そこへ夢みたいなお伽話があれば疑わずに飛びつきたくなるのが人情です。
能力があっても教育を受けられず、何時までもギリギリの生活を強いられるのは余りに不条理。理不尽にも洗脳。隙間に乗じて札束を叩く如く、女衒以下の嫁買いが今もなお行なわれてる現実があります。

筆者:IBPC大阪 ベトナムアドバイザー 木村秀生