ベトナムの行事 お祝い事①

2019年9月4日(水)

ベトナムの結婚模様

当地に居ると結婚披露宴に招かれる事が幾度とあり、日本よりもはるかに多い。初めは文化の違いに誰もが驚くけれど、慣れると日本の披露宴は窮屈。形式的で体面を重んじる風に思えます。
HCM市には地方から来た若い人達が多い。何処でも一目会ったその日から、恋の花咲く運命の出会いは同じ。恋に落ちてFall in Love。結婚を意識してI‘m Just a Woman 、私を届けたいと思う気持が芽生えます。だがこれからが大変、慣習として厳しいシキタリが待っています。まずはホットな恋愛期間はザムと呼ばれますが、同棲なんて親は気が狂うくらいご法度。ましてや婚前(渾然でなく)一体となる性交渉などとんでもない。
時代の変化と共に結婚観や式の形態も変化しており、中にはコソっと同棲するカップルも居ますが娘の父親は絶対許さない。しかしデキちゃった!と高校の同級生同士が卒業と同時にタガが外れ、慌てて密やかに結婚も。また地方から来る子は都会生活に馴染めず、寂しい刹那、純な娘ほど道徳観が消え去って、亡我の境地ゆえ無防備。我慢のしどころだが、殆ど男の身勝手な動物的欲望に二人とも本能のまま流され無我夢中。いつの間にかお腹が膨らむ事もあります。
此処までくれば仕方がないとハラを括り、腹ボテで大学を退学。知らぬ間に帰郷して居なくなる。女性は損です。10代の堕胎も多く、白いアオザイの美しい青春など過去の幻想。結婚の殆どは親の承諾が絶対。何時の世も何処の地でも情熱沸騰、愛があればと思うのは自然。しかし深く愛し合っていてもロメオとジュリエットの世界が残酷にも存在しています。両方の教育水準、社会的地位、特に我々には難問の出身地-北なのか南なのか?マッいいか!とはいかず、バランスがとれないと結婚への道程は遠くなる。
上手く事が運んでも今度は結納と結婚式の日取りが重要。占い師(コイ・ボイ)に吉日を選んでもらうとか、家系に長老が居ると二人の将来を占う風習がまだ根強く残ります。暦とにらめっこ「この日がええ!」とご宣託。当人の都合や意向などは全く意に介さず、当人の希望も口にも出せずに従うだけの不文律。歴然とした農村文化、ムラ社会が依然存在します。
結納は双方が代理人をたてて婚約式。女性の家には花婿側のアオザイ(男性はスーツ)を着た親族が、贈り物を盆に載せ赤い布で覆って運んできます。伝統的に大きな葉と実を付けたビンロウ樹、酒、茶、果物の結納品4種他を携えた独身男性を従え、ケーキ、子豚の丸焼きなどが後に続きます。
儀式は、女性の家族に結婚の承諾を求め、独身女性が受け取り成立するカタチ。品目に満足すると許可したという暗黙の了承。
今ではすでに両者の気持ちが決まっていて、この儀式を気にせず簡単にする事もありますが、贈り物を祭壇のご先祖様にお供えし、小宴が開かれ酒を交わして絆を深めます。この儀式は元来農耕の民キン族¬の祖先崇拝が起源。昔は結婚までに行なう儀式は6段階もあったので大変でした。また女性は22歳、25歳、27歳に結婚してはいけないとの言い伝えがあり、これに気を遣わなければなりませんでした。何故か未だに分りません。
結婚式も長老格が決め、私の友人一家では一族郎党の儀式を全て祖父様が有無を言わさず仕切りましたが先年昇天。誰が引き継ぐのか。かくして徐々に核家族化へ。
さる日本人の知人。介添えもなく、孫みたいな嫁の実家は遠い超ド級的田舎のため全てを省略。貧農の親にはご要望の水牛一頭。本当の話。

株式会社VACコンサルティング 顧問
(IBPC大阪 ベトナムアドバイザー)
木村秀生

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