客室乗務員のこと

2021年10月6日(水)

・いろんなAIRに乗ってみると面白い

海外で会社を経営する方、現地駐在で長く勤務している方の多くは、必ずしも航空会社を一社に決めている訳でないと思います。
まして個人経営だとか、いくつかの国を跨いで事業を展開している人は、何処のAIRの路線が何時、合理的でリーズナブルなのか知っている。
昔はネットで航空券が買えずに旅行会社で購入していました。この時でさえお気に入りのAIRに絶対乗りたいのなら別だが、知り合いの担当者に一番早くて安いチケットを依頼したもの。
今では簡単にネットで検索ができ、自分の都合で選び、ある時は積算マイルでアップグレードもできるので便利。それにしてもベトナムへの直行便は高く、また大阪より遠い東京からの方が運賃は安い、という矛盾もあるのには合点がゆかず、その差額も1~2万円ではないので積もれば山となる。ナンデヤ!
まして地方空港からであれば海外空港経由便の方が安く、東京・大阪経由より早い便もあります。ただ格安航空券はマイルが付かない場合が多く、それでも日程を上手く組み合わせて早い目にスケジュールを立て、リーズナブルに買うのが賢明です。しかし安いだけではなく、機内食が良いとか、CAの親切度、立ち振る舞いは航空会社に拠って差があるものです。

・ネット記事から

何度かいくつかのAIRに乗ってみると、クルーにはお国柄の違いがあることが分かります。これは後にして、ある乗務員の神対応が載っていました。
本当?と思うけれど、乗客のマナーの悪さが浮き彫りになり、それを上手く窘めたということを褒めるのは良いとして、国民性や文化、民度の違いから機内での安全や乗客のこなし方をCAがどう弁えているのか。

さて、そのお褒めの訳とは。中国国際航空の国内便での出来事。女性ブロガーが北京からの便で飛行中、隣席の男性がもたれ掛ってきたり、肘や手を彼女の太ももに置いたりしたというのです。露骨に触っているというものではないが痴漢行為かどうかわからない。その状況に気付いたCAがこの男性に「気分がワルイのですか」と声掛け。また女性にはメモを渡しお隣さんはお年を召されているので席を替えましょうか、と告げたとある。頷くとすぐさま後方の席に案内され、この一部始終と感謝の気持ちをブログに認めた次第です。
後日譚。早速このCAへの称賛の声があがったのだが、さるメディアの老人への庇いだてにユーザーから反発を食らったとある。

・CAと乗客 乗り合わせた経験からのお話

海外ネットでは日本人のCAは一様にすこぶる人気が高い。フライト中の乗客への配慮は他国に比べて雲泥の差があると感心する記事が多数あります。裏を返すと余りにも普通のことが出来ないの、という疑問でしかない。
日本人CAも規則なのかJ社に多い口煩いお姉さまは世話焼きなのか。堪忍袋の緒が切れそうな事も無きにしもあらず、心からの親切ではなく商売笑顔。
アジアの航空各社には違いが少なからずあり、知る範囲で少々触れてみます。
日本のAIRと言えば、VN線に就航しているJALとANA。ANAとVNのコードシェアは解消。今はJALに変更。何かしらお高い感じが共通しているのは公務員体質だから?本音でのサービスができない気がする両ナショナルフラッグ。この3社のCA、英語がうまくないのも共通。
不愛想な方が多いVNのCA。返事もしないし、例えばアイマスクを頼んでも持って来ず、出し惜しみ。イヤホンは到着前に回収にくるが、一言も発さずにビニールバックの口を開けて上から目線。何とか言えよ。こういう態度、VN航空CA(男性が多い)に地上職員も名誉職だと思っているのか錯覚している。
昔日はフレンドリーだったのにオモテナシの教育訓練が足りない模様です。
かつてはそれなりの家庭の子女しかなれず、外国語が出来て給与も彼の国では高い方。知り合いのオヤジが娘は数倍もらっているとコボしていたくらいだが、世界標準から見るとそうでもない。

韓国のAIR。何かと問題が多いKALにOZ(アシアナ)。しかし若くて韓国ドラマに出てくる様な綺麗な方が多い。日本語も達者だし、英語もイケテル。トップはアホなのだろうが、CAも地上職も親切だった。離陸前の荷物入れの点検は最もしっかりしているし、乗客への態度も毅然としている。ビジネス席へは機長が日本語で挨拶。降機時に日本の抹茶菓子をCAにそっと渡すと笑顔でお礼、この受け答えも良くこれまでは印象が最も良かった、との個人的感想。
友人が娘のCAと偶然乗り合わせ。機内で余ったおつまみのお裾分けに預かり、仁川で大阪便に乗り換えの際、プアーな子供に造ってもらったキーホルダーを其の理由を話して皆にプレゼント。この娘の結婚式に友人のビューティーCAが勢揃い。華やかさに驚きました。
台湾の中華航空。ここも少々お高く留まった部類。昼便でほぼまっすぐな航路なので使い勝手は良いのだが。
中国のAIR。冒頭のCAは国宝級か?親切のセの字も見つからない。荷物棚も点検もありきたり、機内食を配るのも面倒臭そう。ある時、客が荷物棚を開けっぱなし。CAは気にも留めずだが乗客から注意をされていた位。背は高いが仕事のヤル気、ゲン気があるのかな。
香港のキャセイ。CAはパートが多いと聞くが、笑顔満載で気さく度トップ、捌けているのか気付きは早い。
他にもバンコク経由のタイ航空。安いがトンデモナイと聞くバングラディシュ航空タイ経由便もあり利用した人に聞くと今はトンデイナイ様です。

だが気持ちよく乗れたのは搭乗するCAの資質に拠る事が多い。にしても世の中、何時でも、何処でも、誰でも、人間の心根は同じでお互い様。以心伝心、乗客の気遣いも大切。
彼の記事には乗客にも触れてあり、日本人乗客は概ね評価が高い。降機後の席を見れば一番綺麗で毛布をきちんと畳んでいる。食事後トレイを片付けてある場合が多いとあります。

株式会社VACコンサルティング 顧問
(IBPC大阪 ベトナムアドバイザー)
木村秀生