ベトナム日系工場建設奮闘記 ~ナカノアパレルベトナムNghe An 工場~【第12回 コンクリート製品検査と鉄筋製品検査】毎週更新

2022年7月13日(水)

DELTA ARCHI TECTS VIETNAM CO.,LTD.
代表取締役社長 三角照夫

 ジェシカが来て以来、今まで以上忙しくなった私だが、杭工事も終わりこれから基礎の掘削、配筋、コンクリート打設のため先に使用する製品の検査を行う必要がある。コンクリートはプラントを見学、セメントや骨材の確認、試験体を取って28日間の養生後に圧縮強度を行う。
 幸いにも(不幸にも)工業団地内に生コンプラントがあるので、便利なのだ(不幸にも)何故かというと連絡してからすぐにコンクリートが現場へ到着するから鉄筋の配筋、型枠が出来たらすぐにコンクリートを打設できるからだ。そのため夕方7時からコンクリートを打ったり、夜中までコンクリートを打ったり、土日も関係なくコンクートを打設する。おいおい、また私だけ休めないんじゃないのか!?
 コンクリートの圧縮試験は生コンプラントで作成した試験体を専門の試験場へ持ち込んで試験を行う。鉄筋も使用する鉄筋のサンプルをそこへ持っていきひっぱり試験と曲げ試験を行うのだ。それで品質通りの強度が出ていることを確認し、現場で使用する。コンクリート、鉄筋とも合格。そもそもこんな試験で不合格になるような材料など、よっぽど粗悪なものでない限りありえない。そして現場で掘削後に捨てコンクリートを打ってから配筋、型枠組み、コンクリート打設という流れになる。
 鉄筋の配筋は設計図の使用通りの鉄筋の太さや感覚が間違えていないか、型枠と鉄筋の隙間は規定の間隔が確保できているか?コンクリートを打つ前に型枠の中にゴミなどが残っていないか?などのチェックを段階的に行い、最終的にコンクリートを打設する。
 のだが、これが何回やっても彼らは毎回同じミスをするのだ。とにかく私にチェックしてくれという前に自分達でチェックしろ!と何度も言っているのに鉄筋と型枠との隙間が狭ずきたり型枠の寸法が少し大きかったりしている。チェックしてくださいと言って一番初めにチェックしようとした箇所が一番ひどかったりする。もう少し頭を使ってくれ、初めに一番出来の悪い箇所を見せてどうするんだ?その後の検査が厳しくなるに決まっているじゃないか?初めに一番出来のいいやつを持ってくれば、その後の箇所をみる時、少しは安心してチェックもしてもらいやすくなるだろうに、何故それができないんだ?そのため全部の箇所のチェックが非常に大変だろう?要するに彼らは品質管理ができていないのだ。これは大変だ。本当に気が抜けない上に何かあったら私がチェックしてサインしたと言い出すのだろう。
 また、図面に関しても同じで施工図は工事の3週間前までに提出、チェック、修正、承認、という流れのルールなのに、配筋をして型枠を組み立てる2日前に図面をチェックしてください、と持ってくる。とてもじゃないけど私一人しかいないのに全部を見るのに時間が無さすぎるのだ。何度言ってもルールを守らない。彼らは早く工事を進めたいのだ。それはわかるのだが、ルールを無視してもらってはダメだ。何度も工事をストップさせ図面の承認後でしか作業させない。と言ってもわからない。いや、彼らはわざとやっているのか?そうだ、そうに違いない!バイクに乗っている時に鳴らされているクラクションのように、彼らにとっては右から左へ聞き流しているのだろう。

生コンプラント 工業団地の敷地内にあるので鉄筋型枠が出来た順から、すぐコンクリートを打設できる。

次回予告:ベトナム人通訳者について