運輸・通信省の事務次官は、ANA(全日本空輸)に対して航空運送事業許可(AOC)の発給を拒否した理由として、企業側の説明不足を挙げた。
「AOCを取得するには、航空機や航空会社がどのように機能するかということを、民間航空局に示さなければならない。完璧に示すことができれば、航空局はAOCを発給する。ミャンマー投資委員会(MIC)が承認済みの案件を航空局が許可できないというわけではない。何か誤解が生じている。シュエタンルイン社とANAの企業間で何があったかは知るところではない」と事務次官は述べた。
ANAとシュエタンルイン社傘下のゴールデン・スカイ・ワールド社によるアジア・ブルー社の共同設立は、MICが認可済みである。
2016年12月には、アジア・ブルー社に向けて空路開設許可も発給された。にも関わらず、アジア・ブルー社が重ねて同許可を申請したと、事務次官は述べた。このため、10月最終週にMICは省庁から再度許可を取得した。
ANAによると、AOCの申請が当局から拒否された後、ミャンマーにおいて合弁事業を設立する計画がストップした。
「理由が見当たらない。」ANAのミャンマー支店代表の荒牧氏は、ミャンマー政府のライセンス発給拒否に関して、ロイター通信にこう述べた。荒牧氏は続けて、ANAのミャンマー事業は通常通り運営すると話した。ロイター通信によると、ミャンマー側の民間航空局のスポークスマンはANAのAOC申請を拒否したことは述べたが、詳細は語らなかったという。
アジア・ブルー社の設立は、ANAの2度目のミャンマー進出だ。2014年にアジア・ウィングス・エアウェイズの株式の49%を取得することを試みたが、競争が激しく投資は危険との判断を下し、計画を断念した。
(11 月8日付 7 Day Daily)