人材紹介会社を利用した場合の日本人人材の採用(1/3)

2019年3月26日(火)

前回(『ベトナムでの日本人現地採用の方法』)は、ベトナムでの日本人人材の採用方法として、外部業者である「人材紹介会社」と「人材広告会社」の利用と、外部業者を利用しない「自社採用」があることをご紹介しました。

今回は、ベトナムでの日本人人材採用としては、最も一般的である「人材紹介会社」を利用した場合の日本人人材の採用の流れについて詳しくご説明をします。

<人材紹介会社を利用した場合の日本人人材の採用の流れ>
1. 問い合わせ
2. ヒアリング
3. 申込書の確認・締結
4. 紹介(書類選考)
5. 面接(Skype・現地)
6. 内定
7. 入社

1. 問い合わせ
人材紹介会社のご利用にあたっては、先ずは人材紹介会社への問い合わせから始まります。
しかし、現実的には、ベトナムに赴任されたら驚かれるかと思いますが、ベトナムに人材紹介会社はたくさんあります。そのため、〇〇会と称される集まりに行けば、名刺を交換することになり、次の日には、人材紹介会社の方から挨拶のためのご訪問の連絡が入ることが多いです。

もし、〇〇会などの集まりに参加される機会の少ない方であれば、ベトナムで発刊されている日本人向けフリーペーパーの広告欄にも多数の人材紹介会社が広告を掲載されているので、そこからお問い合わせされるのも方法でございます。

2. ヒアリング
日本人人材採用を採用中、または採用のご予定がある場合は、人材紹介会社が求める人物像を把握するためにヒアリングを行います。ここでは、人材紹介会社からの質問以外にも、求める人物像に関する情報は惜しみなくご提供することが大切になります。

なぜなら、人材紹介会社もその求人情報(募集要項)に則り、自社のデータベースから企業様にマッチする人材を探しますし、その求人情報(募集要項)を用いて、求職者様に企業様の会社、業務内容のご説明をするからです。

つまり、内容が不十分な求人情報(募集要項)であれば、人材紹介会社内のスクリーニング(自社のデータベースからマッチする人材を探し出すこと)が不十分になるや、求職者様に企業様の会社、業務内容が正しく伝わらない可能性があります。

求人情報(募集要項)に記載漏れとならない様に、業務内容や給与、福利厚生以外にも、会社(ベトナム法人)が目指す方向性や、採用する日本人人材の将来のキャリアプランに関する情報も提供すれば、ミスマッチの起きにくい求人情報(募集要項)の作成に繋がります。

3. 申込書の確認・締結
一般的には、人材紹介会社が求職者様のスクリーニングや紹介を行う前に、企業様に対して申込書の確認と締結をお願いすることが多いです。この申込書には、採用に至った場合の成果報酬額や支払い方法、保証(採用した人が内定辞退や入社後すぐに退職した場合など)などに関する決まりごとが記載されています。

人材紹介会社の担当者によっては、申込書の内容について詳細に説明しない人います。確かに、大まかな記載項目は、人材紹介会社によって大きな違いはございません。しかし、数値など細かな点は各人材紹介会社によって異なる場合が多く、特殊な条件が設定されている場合もあります。記載内容は全て確認して、疑問点があれば、人材紹介会社の担当者に照会をして、全てクリアにしてから締結をしましょう。

次回は、「4. 紹介(書類選考)」からのご説明をします。

筆者:ASPIRATION VIET NAM CO., LTD・代表 福田 昌志