生徒の増加が続く「ヤンゴン日本人学校」

2019年7月5日(金)

ミャンマーでは近年、外国人の生活環境が徐々に改善され、現地に赴任する日本人駐在者も、家族を帯同するケースが増えています。
これに伴い、同国では、日本人子女の数が増加しています。

ミャンマーの日本子女教育機関には、「在ミャンマー日本国大使館附属ヤンゴン日本人学校」があり、同国に在住する日本人子女の多くがそこで学んでいます。

今回は、「ヤンゴン日本人学校」をご紹介します。

創立50年以上の伝統ある在外教育施設

ヤンゴン日本人学校は、1964年に開校した、世界で2番目に古い日本人学校です。

2011年の民政移管以降、ミャンマーへ進出する日系企業が大幅に増加し、2016年には、同校の生徒数は、2010年度末の3倍以上に急増しました。

同校には、2019年4月の時点で、幼稚部、小学部、中学部を合わせて約200人の生徒が在籍。今後も、生徒数は増え続ける見込みです。

ミャンマー語を学習する授業も

同校では、日本語と英語以外に、ミャンマー語(ビルマ語)を学習する授業を設けています。
ミャンマー語のクラスは、日常会話を中心に、生徒のレベルに合わせて学習することが可能です。ミャンマー人講師による発音練習もあり、現地でコミュニケーションを図るうえでも有用なカリキュラムが組まれています。

待望の新校舎が完成。教育環境がさらに向上

同校は、創立当時は、英国軍が使用していた、赤レンガの建物を活用していました。

2015年には、生徒数の急増を受け、ヤンゴン日本人会やミャンマー日本商工会議所の支援のもと、新校舎が完成しました。

ところが、日系企業のミャンマー進出は変わらず活発であり、生徒数はその後も増え続け、2017年度には、幼稚部年少組の募集を停止せざるを得なくなりました。

そこで、前回の工事から間を置かずに、2017年より、さらなる新校舎の建設を開始。2018年12月に完成し、既に2019年1月から使用されています。
旧校舎に併設して建設された新校舎は、鉄筋コンクリート造りの3階建て。最大500人の子どもたちが学習可能であり、通常の教室だけでなく、設備の充実した理科室や図書館なども備えています。
また、施設のセキュリティシステムにはセコム、エアコンやプロジェクターにはパナソニック、窓・サッシにはYKK、トイレにはTOTO…というように、随所に日系企業の製品が採用され、「ジャパンクオリティー」の競演が見られます。