恐らく大半の実習生は派遣先企業と上手くやっている筈。実際に筆者の関係先やベトナム人実習生はこうした問題と程遠く、真面目に業務をこなしています。この内にそのまま残って在留資格を取得、勤務している実例も多く知っている。
だが中には日本語能力がN5にも満たないという事実もかなりあるのが実態で、これは明らかに本人と送り出し機関、国や行政の怠慢と、社会が招いた責任。
筆者がかつてHCM市に在住した当時、国家大学人文社会科学大学に在籍した学生から日本語を教えて欲しいと頼まれ、卒業後に日本に留学した院生がいた。請われてアルバイトで隣県の実習先企業に週に一度訪問すると話していました。最低限日本語が出来なければ日常生活が不便と言うだけではなく、肝心である仕事が覚えられない。企業も指示が出来ないし、こうした事から安全面で問題が生じ労働災害に繋がる怖さがあります。このような実習生は問題意識が低く熱意とか精神性にも弱さがあり事故を会社の所為にする。また現地で教えられた方法など全く通用しない。スキルがなく日本流の精緻な仕事、厳しさに慣れずストレスがたまる一方。するとさらにこれまで育ってきた甘さが出て来る。
やがてヤル気は失せ、職場を変わりたいと思うようになるが、こんな人は何処に行っても変わらない。もちろん法律上で問題を起こす受け入れ企業もあって一切抗弁できない言語道断。またこれを管理する組合もJITCOも何ら対処せず無責任が罷り通っています。明らかに制度設計の欠陥であり、一旦解体のうえやり直すべきであるのは周知の事実であり如何に改革できるかが問題です。
ただでさえ若い人が少なくなってきて、現地送り出し先もかなり遠方の寒村へ行き、また地元人民委員会と密接な関係を持たなくては人を集めて貰えないのが現実。このため表に出ないけれど、かなりの金がベトナム国内で動いている。
さらに日本へ派遣する人選を間違わないようにしなければ、問題は一向に減ることなど絶対にあり得ないがそこまで出来ないし、やっていません。相互不信につながるだけであり、他の人の迷惑になるだけでしかありません。
実習生に関しては同じような問が韓国でも起きており、日本に比べて長期間の実習が可能なのだが、期間を終えてからの逃亡が急増しているとあります。
では何故このような問題が起きるのかだが、単なる制度上の欠陥だけではなく、個人の資質が問われるべきであり、相手国の法律や制度まで関係ないとしても抱える課題に付いて、日本と同じく人口減少国として、移民をどう考えるのか、
本質に捉えなければ片付かないのではと考えます。若い女性は嫁として歓迎するけれど、実習期間が終了すればタダのベトナム人でしかありません。
ところが目にしたのは、現地から発するところ、出所は明らかに出来ないが、下記に挙げるようなコメントがありました。
目にした現地から発信された記事だが、これにはタイトルとしてベトナム人の犯罪が急増する理由。とあって、そこに書いている要旨とは。今や日本に居るベトナム人は50万人に達したとの噂を聞いた。国交回復50年だとあるが、それにしても一番気になるのが日本国内でベトナム人の犯罪。
もっともベトナム国内でも犯罪意識は軽いと言われるけれど、そこで何人かの元実習生に日本で起きている事情に付いて聞いたと書いてあった。
それによると、先ず指南役が居て、日本での窃盗や密輸を指南している組織があるという。元ボートピープルで日本に渡ったベトナム人の組織が昔からあり、そこを中心にネットワークが形成されているという。注)ポドイと呼ぶ。
其処へ日本の反社が乗っかり、その利益を稼いでいる構図がある様だ。表ではベトナム人が罪を犯しているが、裏で利益を山分けしているのが実態とある。
日本でもこうした社会の裏側を追求し出版する正義派も居るが、こうした日本の反社と結びついていると明言している人は殆どいなかったように感じます。
それにもまして、技能実習生制度を後押ししている日本の政治家の影も見え隠れしている、とあったが、これには驚いた。事実実習生の受け入れ団体には、地方議員が名を連ねているとか、副業としてやっている人も多数いるのは事実。
だが必ずしも誰もがそうではなく、知人の親戚は大阪に来た。しっかりとした企業に勤め、家族と共に生活。雇用促進住宅から抜け出て家も購入しています。
次に、そもそも意識低い系。万引きや小動物を殺して食べることに犯罪意識が無いとある。団地で飼っている山羊を殺害したとか、池や川で魚を捕る、犬や鳥もと言う記事もネットで見かけるが、現地ではHCM市内の路上でさえ犬をたたき殺す場面を見たことがあるので、こういう指摘は間違いなくあります。
また怖いのはベトナム人同士の殺し合い。多くは底辺の出身者、怒ると包丁で刺すのはあり得る行為だという。まして同朋同士のケンカは日常のこととある。
この他に現地で作った偽札を郵便で送るとか、麻薬に相当する薬品や違法堕胎薬の郵送など、完全な違法行為と知りながらこれをベトナム人社会に発信する。在留カード偽造、果実の窃盗と販売もお手のもの。これらは殆どがベトナム人同士のみの通信取引なので中々バレない。など枚挙に暇がなく、こうした犯罪は殆ど毎日ネットニュースに挙げられ、これには流石にかばう日本人もいない。
日本の出入国在留管理庁では、各国の統計をあげて居るが、この中で犯罪件数の記載もあるけれど圧倒的にベトナム人犯罪の多さ。ますます凶暴化、悪質化しており、さらに地下に潜ってきているというのが近年の状況となっている。
犯罪の原因を日本側の人権無視の結果責任とする正義派も居るけれど、もはやその様な問題ではなく、完全に日本の法律に反した犯罪行為でしかありません。
これをはき違えることは間違いだし、転化して擁護するのには無理があります。
株式会社VACコンサルティング 顧問
(IBPC大阪 ベトナムアドバイザー)
木村秀生