プラスチック製品から代る動きが急速にでている

2020年1月9日(木)

事務所の近くに美味しいフルーツジュースの店がある。ステンレスのストロー使用を2年も前に始めましたが、そのような動きはドンドン始まっています。高島屋近くのコーヒー店、此処は紙製のストローになっていました。慣れれば特段どう言うことはありません。
日本では昭和の中頃には麦藁ストローを使っていたし、魚なども古新聞に包んでいましたから、自然の産物が使えるのなら安全で安心できます。
ベトナムの方が早く意識し、素早く行動に移した人や企業が多いのです。
小売最大手のサイゴンコープ。此処は昨年から展開する全店舗でプラスチック製ストローの販売を中止しており、小売業としては初めての試みで、売り上げよりも環境保護を前面に出して踏み切ったと言います。
では何に代えたのか。
サイゴンコープでは、系列ミニスーパー、コンビニエンスストア等5社の店頭でのプラスチック製ストローの販売を中止。陳列棚から撤去、紙製や米粉製のストローに切り替えています。さらに自社ブランド商品に付けることも止め、入居するテナント飲食店にも使用を最小限に控えるように求めています。
この米粉製のストローを生産するのは、メコンデルタ地方ドンタップ省の省都サデックにあるフンハウという食品会社。米はメコンデルタが大産地。一日に10万本を生産していましたが、現在では50万本に達していると言います。さらに国内の高級ホテルや飲食関係だけではなく輸出をしているとのこと。
米粉を使うストローの開発にかかってから、約一年で製品化に成功。時は折しも環境問題が急に問題視され始めた時。まさに正鵠を得たのです。
米粉を使うため一年半の保存期間だが、水や湯に付ければ30分から2時間はOKとの事で、着色も可能だが植物から採った色素なので健康に問題はないと念の入れようです。
また、今年からロンアン省(HCM市の西隣の省)では同省で採れるアンペラと呼ばれる植物の茎を使ったストローが生産されています。
これはベトナムの環境団体が製造し、現在国内のホテルやレストランで使用されていると言います。100Hrの栽培地で10億本を製造して海外にも輸出。2020年には7億円の輸出を目標にする計画とあります。しかし現在の所、問題は生産コストが高く630VND(約3円)とプラスチック製の数倍だが、生産量を増やせば半額ほどに下がる見通。日本も輸入しています。
さらにメコンデルタ最南端のリゾート地フー・コック島。かつてはヌックマムの生産と広がる赤土の胡椒畑に代表されるほどで、大きなホテルはなく飛行機も小型で僅かなフライトしかない長閑な島でした。新国際空港が完成してからこの所急速にリゾート化が進行中。
この島のホテルでは竹製ストロー使っており、地場企業で竹栽培の経験がある企業と提携して、ホテル内の敷地に竹を植樹するまで徹底しています。此処で一年後に1000本程度を作ってホテル利用客に使ってもらう計画とかで外国人観光客からの関心も高い様です。
ベトナムは農産国。国内農産品で所与の条件を満たせばいいビジネスチャンスになります。
今までは安くて簡単に作れる便利さが急速に使用量を増やしましたが、平気でゴミを河川に捨ててしまう日常の行為とこれに拠る環境汚染の酷さ。また輸入廃棄プラスチックが与える社会問題が今年になってからクローズアップされ、騒ぎが大きくなったこと。廃プラ輸入でゴミ処理国というマイナスイメージなど報道され、これらが重なってようやくお尻に火が付いたのです。
民間企業が先行して環境問題に関心が広まり、自主的にエコ製品への代替と取り組みが行われつつあると感じます。しかし問題は一般市民の社会意識の変化が必要で、行政が啓蒙し強制的に指導しなければ一般市民は無関心、動かない態度に変わりありません。
3年ほど前に流行ったプラ籠、今は広告も見る事さえありません。

株式会社VACコンサルティング 顧問
(IBPC大阪 ベトナムアドバイザー)
木村秀生

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