観光に関する話題の数々②

2023年6月1日(木)

・バイン・ミー

日本でも有名になり最近どこでも食べられるようになった、お馴染みバイン・ミー、即ちベトナム風サンドイッチ。日本国内でも何カ所かで食べたのだが、ビックリするほど高く、一個が600円。だが本場の味には流石に適いません。
事務所があるビルの脇にある朝だけ営業する屋台。馴染みのおばさんが目の前で作ってくれるのを朝食にしていた。飲み物は手絞りのオレンジジュース(NuocCam)と練乳入りアイスコーヒーだが、日本でいえばビッグサイズ。恋しくて仕方がありません。
料理のウェブサイト、TasteAtlasが世界で最高のストリートフード100の一つに選ばれました。カリカリのパンに幾つかの具材を挟むが、ホットドッグと違い横にナイフを入れるのです。私の好みは焼き豚(XaXiu)。大根と人参の膾、香草は入れるがパテは入れません。1区の有名店より遙かに安くて美味しい。
3月30日~4月2日にかけてHCM市1区の青年文化会館で第一回バイン・ミー フェスティバルを初めて開催しました。120ブースを設置し、国民的グルメの啓蒙活動を行うとのこと。食べ歩きも良いけれど、そんなに気取って食べるものでは無い庶民のファストフードです。

・洞窟

高校時代は山岳部、大学時代探検部に一時籍を置いた。アルバイト先で部長に誘われたのだが、暗黒の空間に入ってみたくて上から下へ。人生に当て嵌まる。
カナダの旅行雑誌ザ・トラベルは世界の素晴らしい洞窟トップ10にソンドン洞窟を選出。中部クアンビン省フォンニャ・ケバン国立公園内にあるこの洞窟。
世界最長で全長9キロm、最大幅150m、最高度200m、実際にはもっとあるが40階建ての高層ビルに相当する程の圧巻が見物です。
2030年には450万人の観光客を誘致、観光収入5兆VND(約280億円)と、新規に3000人を雇用するとの目標となっています。
この他に北部ラオカイのティエン・カン洞窟は殆ど知られていないが、新たな観光資源にするとの計画を立てている。
また最北部ハザン省にはカルスト台地がある。同省はこの所人気がある観光地でモン族など17の少数民増加が居住し、夫々独特の文化があって、ユネスコの世界ジオ・パークに登録。このほか16の歴史遺産があり興味が尽きません。

・トレッキングに適した場所8選

ロンリー・プラネットは体験型旅行が出来る8つのトレッキング先を選出した。
① サパ(ラオカイ省)
もはや有名になり過ぎたきらいはあるけれど根強い人気のあるサパ。2~3日の旅程でも可能。ハノイからは豪華なサパ行きの観光列車がある。地元の民家でも宿泊もできるが、余りにも有名になり過ぎて俗化が進んだのです。素朴であった昔ほどは魅了されなくなりました。
② バックハー(ラオカイ省)
此の地には11の民族が暮らしている。特に西北部の村落が良いと云い、山村の暮らしが体験出来る。郷土色溢れるバックハー市場やカンカウ市場は必見。
何処の国でも市場は絶対に見ておくべき場所です。
③ ファンシーパン山(ラオカイ省)
標高3147mベトナム最高峰。熱帯なのに雪が見られるので珍しい。少しは山の心得は必要なようだが、最高のトレッキングが出来るとしている。
④ バーべー国立公園(バックカン省)
森と湖に囲まれて。まるでブルーシャトー♪ザオ族、モン族がバーべー湖周辺に暮らしている。山には霧が掛り、石灰岩が露出、動植物も多いという。雄大な滝と洞窟を見学し、少数民族の伝統的家屋での宿泊は得難い体験となる。
⑤ カットバー国立公園(ハイフォン市)
此処にも多くの野生動植物が棲息。独特の生態系があり、観測も可能。一度行ったことはあるのだが、観光でなく撮影のアテンドなので自由行動は出来ない。
⑥ カッティエン国立公園
此処はドンナイ省、ラムドン省、ビンフック省にまたがっている広大なエリア、国立公園は71,000hrに及ぶ。とにかく多種多様の野生動物が生息する。
ゾウ、ヒョウ、猿、ラングール、爬虫類から両生類に野鳥が見られるという。
HCM市からは山小屋宿泊ツアーがあって、実際にHCM市からツアーに参加した人に聞くと、これは結構いいと評判を聞きました。
⑦ マイチャウ(ホアビン省)
ハノイから135キロの場所、写真で見ても惚れ惚れする自然の美しさ。段々畑と絵のように綺麗な山と緑。穏やかな時が流れている。タイ族の村では伝統工芸品や織物が作られています。
⑧ カオバン省
タイ族、ヌン族、ザオ族が住む。滝と洞窟も見学でき民泊するのがいいと推奨。
この他にハノイの北200キロ、ソンラ省モックチャウも魅力がある観光地でVOV5がお勧め。春の梅と桃の花、夏は紫の花、秋には風景画の様な実りの黄色と白い花。茶の丘は緑。冬は白いカリフラワーの畑、向日葵の花など特徴ある花の宝庫。四季を問わず連なる山々を眺め、幽谷の滝と洞窟、空と大地の中でエコツーリズムが体験できる理想の場所と折り紙付きです。

株式会社VACコンサルティング 顧問
(IBPC大阪 ベトナムアドバイザー)
木村秀生