気を付けよう 今年の夏のベトナム旅行

2024年5月8日(水)

日本では今年になって外国人観光客がコロナ禍の80%程度まで復活したとか云われている。相変わらず政府の観光立国なんて言葉に惑わされているけれど、オーバーツーリズムで潤うのは一部の業界だけ。一般市民はバスには乗れず、買い物するにも外国人は商店街に来てのろのろ買い食い。街はゴミで汚くなる一方だし、私有地に勝手に入ってくるなどおよそ外国に来た感覚は無く自国での振る舞いそのもの。市民にとって迷惑千万なマナー違反でしかありません。
公示地価が発表されたが、北海道の富良野市は外国人の円安に乗じ20%以上も地価が急高騰。とりわけ水源地付近の重要拠点を買い押えられたのは怠慢だし、殆ど乗っ取りに近く、危機感が無く何ら制限を設けないのは我が能天気政府。
京都市内には今年以降、立地の優れた場所に超高級ホテルが6軒も経つという。
外国人支配人は京都で不足しているのはリッチ層への供給で、まだまだ需要が見込めるというが、適地など殆どないので酷い地上げが復活する危険性がある。
市の政策は一体何を目指しているのか。人口減少を食い止め若い人を呼ぶために、高さ制限や容積率見直しを図るとか、子育て充実をアピールしていたのに知事も市長も公約違反、実はビジネスのため宗旨替えしたのかと思えなくない。
これまで外国人観光客など来なかった地方圏にまで浸食。本当に文化や歴史を探索してくれるのなら嬉しいが、神社仏閣なども単なる観光施設でしかなく、祈りの場でもない物見遊山。SNSで調べて境内で買い食いするのは無礼千万でしかない。これを当て込み煽っている業者も同罪です。
ネットでは日本での滞在に関してはおおむね満足とか書いている。何より安全な国で親切にしてもらったとか。だが丼一杯で1万円とかバカ値、商売上手というより詐欺に近い。いずれ気が付くだろうし、日本人客はこれで離れて行く。
行きつくところ日銀の手をこまねいた円安対策の結果。日本国民の大半は貧乏クジを引かされただけ。75円前後だった時代に比べると円の価値は半分以下になっている。海外に居るからこそ敏感になるけれど、為替は怖いのです。
昨年の日本人の渡越は約33万人だったとか。どうみても復活するとは考えられないほど海外旅行は高くなったと感じざるを得ません。

そんな中、トイチェ紙が報じる所、ハノイで2名の外国人観光客に過剰に請求しようとした露天商に、当局は罰金15万VND(6ドル)を科したとある。
罰金そのものは高くはないのだが、果物が入った袋を20万VNDで売ったとしたけれどいくら何でもこんなにはしません。外国人にすれば安いと思ったに違いないのだが、何故この事件に行政が気付いたのか書いていないので詳細は分からないにしろ記事には既に観光客に全額返金したとあります。
価格規制と都市秩序指令という法律があって、この2つに違反したとして罰金と忠告を与えたとある。担当したタイホー区は、ハノイの悪い印象を与えたとしているけれど、こんなことは日常よくあることなので、特段驚きはしません。
今は無くなったけれど飛行機に列車などに外国人料金があり、自国民より料金が高く設定されていたのです。これは外国人が金持ちだからという単純理由。だが日本のレイルパスは逆で日本人は使えず、外国人に飛び切り安く設定されていて逆差別でしかありません。値上げするらしいけれど、誰が考えても今までが幾ら何でもおかしい。今の円安を考えると彼らに通常料金を適用すべきで、優遇する筋合いや我々の負担など全くありません。
外国に行くと金銭感覚が分からなくなる。これはレートが桁違いで瞬時に換算できないこと、また現地の物価が分かっていないので、どうしても母国の値段と比べてしまうので安いと錯覚してしまうからなのです。
また日本では価格が表示されているけれど、ベトナムでは露店とかカゴを担いでいる行商の場合、値段の表示はほぼありません。今ではほとんど見なくなったが路上で昼だけの飯屋で昼食、コーヒーなど飲んでも価格表はない。従って言われた分を支払うのです。慣れればボラれる事はないけれど、こうした現象は未だに市場で観光客への声掛けでも分かるように頻繁に見かけます。絶対に言い値で買ってはいけない。3掛けとか半値で吹っ掛けるのが当地のシキタリ。
モノの値段は須らく交渉で決まる。新興国では普通で行政も拘わらなかったが、ベトナムも中所得国へと格上げ段階。ハノイの行政が誇りを掛けてなんて訳で、罰金を科したのは世界の常識が罷り通る国に近づいたということでしょう。

今年のベトナムは例年に比べて極めて暑いとの予想

現地報に書いてあるけれど、今年のベトナムは猛暑になると気象学者が警告しているという。このため国民にはその準備をしておくようにとあった。
国立気象予測センターは、例年に比べて今年は熱波の発生頻度が高く、かなり厳しい猛暑になるとの予想を出している。また年末にかけて暴風雨が吹き荒れる可能性があるともしているのです。この下人はエルニーニョ現象が4月に収まり、7~8月にかけラニャーラ減少に移行するからとの説明。このため過去の平均を上回って猛暑が続く。ベトナムの海域では海水温が上昇し、特に中部高原と南部一帯で降雨量が減少。この結果干ばつとなり、生活様子に農業用水、水力発電などの水供給に深刻な影響があるという。これは2015年に起きた全国的な猛暑と干ばつの再現です。政府は如何なる対策を講じているのか。
またただでさえ暑い時期。40度ともなれば殆どの観光客には耐えられない筈。
旅行を計画中の方はこの暑さ対策を充分しておくべきです。さらにデング熱も流行る可能性もある。蚊よけ対策も併せて行うのが必要ではないかと考えます。

株式会社VACコンサルティング 顧問
(IBPC大阪 ベトナムアドバイザー)
木村秀生