ベトナム人に喜ばれた 私が作った日本の家庭の味

2020年6月25日(木)

HCM市に17年間近く住んで、現地でビジネスをしていた時のこと。
時折拙家に遊びに来る子供などに、またHCMに来ているベトナム人の実家に遊びに行った際、世話になったお礼に日本食を作って喜ばれました。
ご馳走とは、彼方此方走り回って美味しい物を集めてくるという意味だそうですが、当時、多くの調味料は日本から持ってくるしかありませんでした。
また、今でこそHCM市には約800店とか言われる日本レストランがあり、大体は何でも食することが出来、北海道の蟹などの魚介や和牛が食べられる様に変わってきました。さらに高級化、専門店化しています。
しかし20年ほど前は両手の指ほどしか店がなく、日本人からすると安いが、現地の人は高くてとても食べる事は適いません。店は日本人か、そこから独立したベトナム人の店。大体何でも揃っていて、寿司、天ぷら、刺身、麺類まで食べることが出来ました。
実際に蕎麦をつくっていた「だるま」の樺山さん。店は中心のパスタ通りから移転後に無くなりました。その近辺の「おはん」、REXホテル1階の日本橋も同様。ドラえもん等々にしろ、本格的な料理修業をした主は殆どいなかったが、日本の味恋しさにドンナイ省などの日本人駐在員も通ってきました。
こういう店を知っている人はめっきり少なくなり、お店も随分無くなりました。
一人だとどうしても野菜は不足する。店は揚げ物、焼物が多いし、自分で料理が出来る男性は少ない。また誰もが毎日行ける訳ではありません。海外に社員を駐在させるなら現地食が難なく食べられる、これが鉄則。
手に入った珍しい食品では鰻の蒲焼。台湾人で日本へ輸出するものをベトナムへ入れた人がいて1キロが50ドル、美味しかったです。
休日に特段する事が無ければ買物をして、料理。だが3日間は同じものを食べる生活。日本語を習っていても日本料理を食べたこともない、そんなベトナム人も多く、それでは作ってあげよう、と言うことで腕によりをかけました。
食材は大体購入できますが、問題は日本で作った調味料と、味の決め手に必要な出汁。これが当時は手に入らないので、帰国した時、誰もがしこたま持ち帰りです。今と違って液体も機内持ち込みOK。工夫して機内預けと分けました。肉や魚も冷凍としっかり梱包すればHCMに到着しても全く問題ありません。
さて、どの様な物を拵えたのか?幾つかあげてみます。
・カレーライスは定番 やはり日本のカレーはご飯(日本米)に合う
ダラットで作ったカレーが一番の思い出。家のすぐ近くに市場があり家人に肉を頼んだが、開けるとホルモン。これには少々驚いたが、フライパンで焼いてからじっくり煮込みました。日本では見ないかなりワイルドなカレーです。
カレーの粉は現地にもありますが、日本のルーが簡単。
・ハンバーグステーキ 大人も子供も喜ぶ一品
ベトナムの牛肉は赤身。近くの露店で目の前でミンチにしてくれるが、これではパサパサ。豚肉は多めにほぼ50%にして、オイルも多めにして焼きます。
・オムライス 子供は特に好き
今はフライドチキンがあるが、ケチャップを当時知らない子供が喜ぶ。
・フライもの 天ぷらよりも食べやすいかも
フエに行ったとき、市場に大きな紋甲イカがありフライに。マヨネーズのビン入りもあったのでこれでタルタルソースを作りました。友人家族は初めて口にするもの。他にはエビなどもOK。パン粉はスーパーにあります。
また鶏を揚げたものはあるが、日本の様なから揚げは無く、拙宅の台所で料理。
・だし巻き玉子 東京の固く甘辛い玉子焼きではありません。
知らない人が多く、焼き始めるとビックリ、食べてビックリでした。
・茶碗蒸し 日本料理店ではポピュラー
意外と簡単。蒸し器は要らない。カニカマがスーパーにあり、法蓮草は三つ葉の代わりに。鶏以外は適当ですが、結構人気があります。
・野菜の煮つけ 日本料理店では何時作ったのか分からない
カボチャ、長ナス、インゲン、里芋と野菜は揃っているので煮るだけ。HCMの人は甘い目の味が好みの様です。ポテトサラダも評判がいい。
・お浸し 日本人経営の料理教室で、初めにベトナム人妻に教えるのがこれ。
法蓮草は定番だが、菊菜が沢山あって香りが良い。胡麻でも鰹でもOK。
・焼きうどん または焼き素麺 なべ焼きも嬉しい
焼きフーティウがあるので問題なし。キャベツ、モヤシなどの野菜と肉。醤油味はあっさり、ソース味が嫌な人も居ます。鰹節が珍しくてハテナ!です。
・鯖の塩焼き 包丁を上手く使い慣れないベトナム人
焼き鯖を注文すると、腹の中には具を詰めて一匹丸々焼いてくる。スーパーではノルウェー産の冷凍物があるので、2枚におろして塩を振って焼くのだが、
ベトナム人はこれが出来ません。焼きは日本のコンロにあるグリルが無いため、持ってきた網で焼くのが良い様です。
・炊き込みごはん 出汁が命
日本料理店でも無い。牛蒡(中国産)は時たまCOOPにあり、鶏牛蒡の炊き込みが当地でも珍しい。これは日本人の方がいい。またエビは幾らでもあるので、蝦たっぷりの釜めし風も喜ばれました。
・チラシ寿司か稲荷寿司 レトルトだが錦糸卵と椎茸、青い物で豪華に変身

株式会社VACコンサルティング 顧問
(IBPC大阪 ベトナムアドバイザー)
木村秀生

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