日本人の民度は高いというネット エレベーターのお話から

2020年8月13日(木)

海外から来日した方の多くは、日本人の民度の高さに想像を越えた驚きを抱くそうだが好意的です。中国メディアへの投稿には、特にマナーに表れているとしており、エレベーターに乗るだけで実感したとありました。
誰しも初めて外国の文化に触れてびっくりとか、思わぬ感動をする経験はよくあることです。旅行の醍醐味は人との出会いだが、日本のそれは多岐に渡っており、およそ母国では考えられない程に民度の違いがあると言われます。
多くの中国人は日本を訪れた際、駅に設置されているエレベーターなどに乗る日本人が、誰に強制されることもなく自発的に列に並び、片側に寄って立ち、どれだけ人が多くても列への割り込みが見られない事にびっくり。並ぶことを定めた規則はなく、どれだけ大勢の人がいてもルールから逸脱する人はおらず、誰もがルールを守って行動すると感心するとある。確かにプラットホームでも降りる人が優先。白線より外側には3列に並ぶための〇印がされ、今度の列車、次の列車の順番を待つため二つのラインが書かれ、色分けまでしています。
因みに黄色い点字ブロックは盲人用で、日本人の発明に拠るもの。安全に誘導するとか落下の危険から守るものだが、此処に立つ人は居ません。
こうしたラインやマーキングはナッジ理論に基づくもので、人は強制されなくても行動心理に基づいた動線に自然と従う仕掛けになっています。今回の新型ウイルス防疫のため、世界の公共施設やスーパーなどで行われているアレ。
また絵でトイレなどの意味が分かる様に表示しているのがピクトグラム。これも東京オリンピックを契機に日本人が発明したもので、口頭で説明しなくても、言葉が分からなくても誰もが見て認識できる優れモノ。いまや万国共通、何処にでもあるサインボードになっています。これらは思いやりの気持ちから発想が出てきたもの。ある意味、日本人らしい気遣いの象徴なのかもしれません。
さてベトナム国鉄、全くありません。プラットホームすら無い地方駅も多い。初の地下高速鉄道ができればどうでしょうか。余り期待できそうにありません。

これらマナーの良さは教育レベルの高さによるものと海外メディアは解釈しています。しかし学校で行われる教育と言うより、根本的には各家庭の躾と言う方が適切で、老若男女問わず心身に備わっていて、何かにつけ子供のうちから教え諭され、自然と身に付いたものだと考えるのが順当です。
この根底にあるのは、日本人の恥の文化。古来、他者へ迷惑を掛けてはいけないという封建思想が重んじられたと捉えるのが妥当。武家社会ではお家のため、村や家族のため、今に至って会社や社会のため、と自己犠牲的DNAが何処かに棲みついていると思えなくはありません。
このマナーの良さが理由と断定できないが、日本のパスポートは世界一多い約190の国・地域をノービザ、またはアライバルビザで訪問できます。これは安心して日本人を受け入れられるとの証明でもあり、日本のパスポートは世界最強と呼ばれる所以なのでしょう。
中国・広州での出来事。入国審査はやたら長く、2時間くらい掛る長蛇の列が続きます。列はロープを張った仕切りがあるが、これを無視し跨いで割り込もうとしたアフリカ人が制止され、私はベトナム人と一諸だったが、係官が手招きで呼んでくれ直ぐにイミグレが通れた経験があります。偶々かもしれないが、赤いパスポートの菊の御紋は見えるようにしておくのが良い様です。

では、ベトナムでのエスカレーターと、私の居るビルでのエレベーターの事情を述べてみましょう。因みに此処はHCM市です。
今から20年ほど前、一般の市民が使えるエスカレーターはありませんでした。
日系のZENビルが初開店。本格的な百貨店だが、この日のこと。買物をするつもりはなく、エスカレーターにただで乗れると来た人達が列をなしています。順番が来ても慌てなくてもいいのに、勇んで走って乗ろうとするが、一歩が踏み出せずモタモタ。降りる際には足が動かず、ヨタヨタ。物珍しさで来られたのは迷惑千万。当時の責任者は大学の後輩。危なっかしいサマに怪我をしないかヒヤヒヤもので注視していました。
同じ頃、韓国系ダイヤモンドデパートも開店。ところが此処にも人が殺到したために故障、1時間もしないうちに使用中止。今では笑い話だが、無料と初物好きのHCM子が噂を聞きつけ押し寄せてきたが、堪ったものでは無い。
さて私の居るビル、11階建てだがEVは2基だけ。混雑する通勤時間はなかなか乗れない。1基は地下駐車場(通勤バイクが殆ど)へ降りるので、1階まで降りてきたEVに乗り地階に行き、そのまま上がる人もいるが、警備員は制止しない、1階止まりにすればいいのだが考えない。
基本的に先ず並ばない。ドアが開けば我先にと、後から来た者も、横に居る者も割り込んで押してくる。これは以前の空港でのチェックインと変わりません。
これでもかとギュウギュウの人員オーバー。奥に詰めようとはせず、ブザーが鳴っても気付かずで、停止ボタンを押す者も居ない。しかもバイク通勤が多くてリュックは背負ったままだし、朝食に食べるビニール袋に入ったお粥から、ソイ(お強)にスープ、コーヒーにジュースまで持ち込んでくる。自分に甘いけれど他人の迷惑にも寛容。こういうのが何年も続き、ようやく強制的に並ぶように朝の通勤時間帯だけ2列分のロープを張る様になりました。
動く歩道も阪急電鉄が初めて運用したもの。タンソンニャット空港でも、乗り継ぎの海外の空港でも見ますが、人は歩かず止まったままです。

株式会社VACコンサルティング 顧問
(IBPC大阪 ベトナムアドバイザー)
木村秀生

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