日本の技術者にあって 余所に無いもの

2020年11月16日(月)

・ネット記事を見ていると上記の内容を目にした

工業化を国家戦略として目標にしたところで予定通りに進まない。或いは化学物質の転用疑惑を明らかにしないまま輸出規制され、日本から調達すべき必要量が賄えない。勢い国産化を叫んでも、おいそれと製品化できるものでは無い。それほど日本の研究者が追い求めて完成したものは忍従の歴史を積み重ねてきた貴重な財産で安易な横流しを絶対に是認出来ない。日本の工業製品の品質や精度は超高度、こうした部品物質が無ければ世界に通用する製品は造れません。
折しも10月にノーベル各賞の発表。今年は日本人の受賞はならなかったが、化学賞はゲノム解析の米仏女性2名が共同受賞。だが元々日本の研究者の発案がヒントになった、とスウェーデン王立アカデミーが認める所で今さらながら基礎研究の大切さを感じます。研究が続けられたら日本にその栄誉が?とも考えられるが、大学はもはや予算が賄えず困窮する現状。行き着く所、明らかに政府が科学技術研究を軽視した結果で、且つなおも縮小傾向とはお先真っ暗。基礎研究は20~30年も継続すべきであり、一朝一夕にできるものではない。仮に失敗から偶然答が出た事があったにしろ偶発的でなく必然の賜物。海外が絶賛評価する通り日本人には熱意と不屈の努力に精神がある。
これこそが過去から不変、また今後も一番大切なものと歴史が証明しています。海外記事の中には、何故日本はノーベル賞を多く獲るのに我が国はできないのかなどの解説をしている程。だが日本の深刻な実態までは知る由も無かろう。
またこうした業績を製品化した企業は得た利益を殆んど横取りして正当に配分しない。社外研究者の積年の努力を蔑、いささかの矜持も見えず精神が劣化。研究者は自己利得に無関心だが、これでは今後に受賞は期待出来ないとする見方が強い。仕事師である研究者はアホらしくて国内で研究などやってられない。そうなると中国が進める千人計画の様に、名誉だけでなく自由な研究が出来、立場や報酬も保証されるのでは頭脳の海外流出がさらに増え、合法的知的財産や技術の窃取現象が出て来るのは自然。何としても食い止めねばなりません。
政府による大学法人化も一因で、効率化を求める余り研究予算を減額する方向しか見えない。地道にコツコツ、即ち時間が掛かる基礎研究を認めないという他なりません。粉骨砕身で日夜努力する日本人に合った方法を否定するもので、やる気をなくさせる化学・科学音痴、政策が疲弊した政治家に失望。ODAや海外支援を奮発する位なら、足許を見直し資金を出すべきです。
日本学術会議の任命拒否も然り。政府の意のままでなければ自由な学問、研究はさせないという恐怖政治の侵攻がありあり。何処を見た、誰の為の政治か。選んだ国民が最も悪いが勝手放題、もはや民主主義国家ではありません。

・屈指のAI技術者集団でさえ最優先するものとは

将棋でもAIより先手を読むことが出来る人間の頭脳の方が勝ったほどだが、今世界各国で研究が進むAI。近未来、人間の仕事にとって代わる程とも言うが、
所詮は人間の過去からの行動をインプットしただけのもの。横道に外れると為す術はない。鉄腕アトムではなく、感情などあるはずがありません。
ところが、ある日本の最先端を行くAI技術者軍団が会社の行動規範にしているのは何か、というと驚く事に、基本が熱意(モチベーション)だとあります。
パーソナルロボットを造る会社の目標は、最先端の技術を最短路で実用化することなのだが、要は道具としてAIを如何に使いこなすだけのことに過ぎない。
企業活動で必要なものは、顧客を大切にすること。プロとしての仕事をする事。モラルやマナーを守ること。これ等は常識であり当然だとするが、会社としての存在価値、何を目指しているのか明確でなければならないとある。即ち人と人の関係に於いて事業・ビジネスの原理原則は何ら変わらず、未来に続きそう。
また社会の公器として企業が社会に貢献する為、社員が気持ちよく仕事をするために、経営者は何をすればいいか考えるだけの話だし、将来消え去るものでもありません。即ち人間としての尊厳を評価し仕事に活かすための工夫であり、古来人間が持つ欲求を仕事の場に於いて具現化するだけです。
熱中して夢中になれれば仕事は楽しいし学びも多い。会社はそういう高いモチベーション(動機付け)を持てる環境とルールを作る事だという。

この会社に拠る行動規範は4つ。要約するならば、熱意を元に。死ぬ気で学べ。誇りを持って、しかし謙虚に。誰もしたことがないのを大胆に為せ。とある。仕事をするには仕事に熱意を持って成果と真剣に向き合い自らの価値基準を持ち自己実現。とあり、何と一見ブラックに見えるし、昭和の時代の精神論復活?
アレッ、何処にでもある会社の行動指針、昔から言われる基本的な内容ばかりではないか。勿論自主的に様々な創意工夫が必要だし、顧客が期待する以上の成果も出せる。敢えて言うなら、会社が強制するのではなく個人やチームで考えるのが重要。課題については現場へ足を運び、其処で何が起きていて、何かを掴む事。チームで情報を共有するが、仕事の壁を作ってはいけないという。其処から新しい組織の仕組みを考えるというもの、アナログ的でシンプルです。
新興国の現場で仕事をした経験者が、兼ねてよりコラムで語る所、製品を造るコンピュータ制御の最新機械があったとしても、それだけでは出来ない大切な事が抜けている。即ち上記の4つの規範そのもの。モノ作りに必要なのは伝統に培われ鍛錬された職人技に気概。日本企業進出を望むのはこれが理由です。
サプライチェ-ンを目指そうが、肝心要、地に足が付いた裾野産業の集積が無ければ不可能。勘違いしてはいけない。

株式会社VACコンサルティング 顧問
(IBPC大阪 ベトナムアドバイザー)
木村秀生

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