食の洋風化が進むベトナムだが

2020年11月12日(木)

ベトナムではこの所、食の洋風化が急速に進んでいます。と言っても、家庭で日本の子供が好むような、ハンバーグとかフライ物という類ではなく、ピザやフライドチキンにバーガー店が人気。各店で誕生会や各種パーティーが開かれています。子供や若い子は喜ぶし、リーズナブルでオシャレなのか、知らなかったケチャップ、マヨネーズも口にする様になりました。
また焼肉も20年ほど前に大阪に本店がある店が進出。しばしば友人知人等と行った事があり人気です。韓国のプルコギの店もあるけれど、冷凍品を切って直ぐ出すので肉汁が出る、鉄板が冷たいまま肉を置くので引っ付くが、これは従業員が食べた事が無いから。牛角なども進出しており、所得が増えると焼肉文化が繁栄すると言うが、今後は家庭でも食べられる様になる筈。

・ベトナムファストフード御三家 プラス1

現在、ロッテリアは店舗数で1位の211店舗。昨年の売り上げは1兆7千億VND(約78億円)で8%増の2位。しかしかつての勢いはなく赤字が続く。バーガー以外には、チキンと3千VNDのソフトクリーム(15円弱)。ベトナムの子供に人気で、初めて食べる味に感激していました。
1998年にベトナム上陸。初めは日本からの進出。この時は、全ての什器に日本語が書いていました。(余談)当時の現法社長はベトナムが気に入り、韓国ロッテに経営権が移った後もそのまま残り不動産関係の仕事をしていました。

さてジョリビーも復活。107店舗あり、昨年は1兆1千億VND(約50億円)と前年比40%伸ばし3位と堅調、だが赤字という。このジョリビー、何とか3位を死守だが、人によって味は甘い目と言います。

堂々の1位はKFC。一番早い進出で、1997年12月HCM市はハイバーチュン通りに進出。131店舗あって、1兆5千億VND(68億円)で前年比僅かに1,3%の伸び。減速だが唯一の黒字企業。此処は時折利用したお店。
7区PMHのど真ん中の角、KFCとロッテリアが道を挟んで向き合う店舗があり、此処は外国人が多いためいつも混んでいました。
大体の価格はセットで400円程なので安いと思うが、ベトナム人には高い。商品は多く、何れの会社も日本には無いご飯のセットが人気です。

忘れてはいけないのはマクドナルド。2014年2月に初の店舗をオープン。10年後には100店舗目標だったが現在17店舗のみ。売る上げは不詳だが、1800億VND(8億円強)と推定されます。
マクドナルドは1区ダカオ(チャンフンダ通りロータリー)に大きな一号店。帰り道、当初は大人気でバイクが並ぶほど。前首相の娘婿が社長、アメリカに居たので適任だとかでしたが、まあこの辺り何かとありそう。

ベトナムの傾向として調査では、71%がファストフードを好み、41%が1時間以上滞在する。47%が定期的に利用し、家族での会食が他国より高い。
とあります。
だが10年間程は便利で手軽と急成長したが、この所売り上げ減少傾向が見られるのは健康志向とコンビニの増加。肥満や糖尿病が急増し、伝統的食品の方が良いのでは?と此処に来て消費者の意識変化があると伝えられます。
店舗数は各社それ程多くなく、全国的拡がってはいるという程でもない。コンビニは店も多いし、品揃いが多くて飽きず、懐にも合わせられる。

・ピザ3企業

1位はピザハット、昨年は7500億VND(約34億円)で20%の伸び、90店舗。2006年に初進出。7区PMHの店で初めて食べたベトナム人はチーズに慣れていなく残したほど。この数年は赤字だった様です。
HCM市で有名になった日本人経営ピザ4P’s。他店との差別化が人気とかで、レタントン通りから奥に入った店に行ったことがある。急速に伸び5700億VND(26億円)と34%の増加、20店舗あるといい急速展開は誇らしい。
3位タイ系のピザカンパニー、5700億VND(26億円)、70店舗を展開。

・牛乳

かなり前の話。ハノイに赴任した家族が幼児に生乳を飲まそうと買ったけれど、ダラット産。長距離をまともな冷蔵手段がなく運ぶため、買った時点で臭いがして飲めなかったと言います。こんな時代がありました。
ベトナムの牛乳は海外から輸入した粉を現地で加工。良い製品ではなかったと聞くが、スーパーなどではニュージーランドなどから輸入品がありました。
HCM市に隣接ドンナイ省のロンタン牧場製が唯一の本物。価格は少々高く、しかも販売所が限られていました。本物の味を知らない人には口に合わないため、NGという有様だったのです。
つい先日のニュースに拠ると、大手TH社が中部高原のコントゥム省の村で、最大規模のハイテク酪農に着手。直営で乳製品の加工をする事になりました。441hrの牧場に1万頭の乳牛を飼育、他の農家に委託する2万頭の原乳と併せて日産150トンの乳製品を加工するとあります。
このTH、原料を生乳からというのがコンセプトで、全国各地4カ所で酪農を行う。今後も拡大の予定で2025年までに40万頭に飼育する乳牛を増やすとか。

TH社は慶応大学と協力覚書を締結し、ハノイでハイテク技術を応用する医学健康複合施設運営する異業種プロジェクトを立ち上げます。ベトナム初の国際基準の総合病院、リハビリセンター、老人介護施設など、高度な施設を日系が開発する都市開発区域で展開して行くそうで、政府は優先的に認めました。
日本企業にとって事業参入機会はまだまだ多方面で在りますが、相手の要望は益々高度化、近代化。しかも覚書は技術やノウハウを提供するという意味で、これを勘違いしてはいけません。

株式会社VACコンサルティング 顧問
(IBPC大阪 ベトナムアドバイザー)
木村秀生

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