スマホ急速に普及 電話今昔語

2019年7月16日(火)

ベトナムではスマートフォンの普及が急加速しています。今時は小学生ですら使いこなせるほどポピュラーな存在で無ければ肩身が狭い位。ほぼ何処でも使えて便利です。最新のデータに拠ると国民の93%が携帯電話を持っていて、この内55%がこのスマートフォンと言う。政府は来年までにほぼ全ての人がスマホを使えるだろうと見込んでいますが、ただでさえ本を読まない所に輪を掛けて、思考力に感性や情緒が衰退する懸念も無くはない。
今から20年前の2000年頃には携帯電話の保有は全国に35万台。ほんの一部の人しか持てなかったのが此処まで信じられない位に成長したのです。
この時分、飲み屋のお姉さんのオネダリ2番はこの携帯電話(1番はバイク)。だがこれが無ければもはや仕事は捗りませんでした。
今は一人で何台も持っているし、番号を幾つも持ち、頻繁に替えるために休眠番号が多く、昨年秋に使用者の再登録を実施。暫く留守にした結果、私が長年愛用する一目で分る古い番号が使えなくなる羽目に。
かつて通信インフラの整備が追い付かなく巨額の設備投資が必要。一般家庭で固定電話を申し込んでから引けるまでに掛る日数は、悠に一年を超えるというほどであって、携帯電話が普及した背景は他の新興国も同じです。
電話を引けた喜びは一入。雇っているメイドも目を盗んでこっそり掛けている。主人がこれに気が付き使えないように柵を設置するという防御策を講じた位。店でもガードをしなければ従業員は私用で使って故郷へ長電話をする。請求書をみて何でこんなに料金が高い?と訝るほど。だが、今では笑い話です。
携帯が出始めた当時、機器本体の価格は高く300ドルもする。フィンランドのノキアや米国のモトローラ、日本のパナソニックやソニー、フランスのアルカディアなど、もう名前すら出てこないほどの機種が店頭に並んでいましたが、
こんな値段だと買える筈が無い。おまけに電話代も高くプリペイドカード利用が多かったのです。この時分最低賃金は60万VND程(約40$)。外資企業勤務でも給与の2~3ヶ月分するため憧れの的。持てばかっこいいし財産でもあったので盗難や掏られることが頻繁に起きました。
CAは副業にフライト先で幾つも買い、通関の甘さを見越してハンドキャリーか身に着けて、少しでも安く仕入れたい業者に売る手口が横行したほどです。
HCM市ではバイク街とか衣料品店が建ち並ぶ街路がありましたが、何時しかこの携帯電話を扱う通りも同じように出来、瞬く間に其処かしこに店が出現。
しかし殆どは間口の狭い家の軒先。埃を被ったガラスケースには空箱を入れて如何にも商品数が多いと見せ掛け。ご丁寧に盗まれないように鍵を掛けるが、雑然と置いてある現物は、こんなもの売れる?と思う程の中古品とか充電器やアクセサリー。新品の注文があれば問屋に駆けつける算段が成り立ちました。何処も薄利だがのんびりしたベトナム流商い。中には家を2軒持った知人の若い女性オ-ナーもいます。

今では大手チェーン店があり、リニューアルも激しく、価格もリーズナブルになって国産品まで出る時代。
国内通信大手はビッテル、ビナフォン、モビフォンの3社でシェアは90%。カンボジア、ミャンマーへも進出する勢い。
政府はこの3社に対しスマホの国際順位を上げ、通信インフラと産業と市場の発展のため競争力を持つこと、変革を求め戦略を構築するよう促し、新規参入も視野に入れていると報じています。

株式会社VACコンサルティング 顧問
(IBPC大阪 ベトナムアドバイザー)
木村秀生

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