ベトナムの情報通信事情(1) ~電話、インターネット~

2019年10月17日(木)

ハノイ・ノイバイ国際空港、ホーチミンシティ・タンソンニャット国際空港、ダナン国際空港に到着していつも思うことは、空港職員も売店スタッフも、皆がスマートフォンを操作していること。本稿では、電話やインターネット環境、そしてスマホで何をしているのか等について、事情を掘り下げてみたいと思います。

携帯電話事業者のうち、大手3キャリアは、ベトナム郵便通信グループのVinaphone(VNPT Vinaphone)、ベトナム情報通信省傘下のMobiFone、ベトナム軍隊工業通信グループのViettel(Viettel Mobile)で、シェア9割弱を占めており、他にはVietnamobileとGmobileがあります。これら5社とも4G通信を提供しています。SIMカードは気軽に購入することができ、そのほとんどがプリペイド方式です。そのため、チャージするためのカードを街中で購入し、端末からコードを登録することで入金をします。空港などで入手できるSIMカードもプリペイド式で、チャージまたは最終利用より60日間は電話番号が保持されます。携帯端末は、音声通話のみができる機器からiPhoneなどのスマートフォンまで多種多様あり、1,000円台から購入ができます。SIMフリーの端末があれば、ベトナムのSIMを利用することが可能です。政令49/2017/ND-CPにより、SIMカード購入時は身分証の登録が義務づけられており、他人名義のSIMを利用している場合は、通信が止まる等の措置がなされます。

携帯電話の需要が多いため、固定電話はあまり増加をしていません。一般家庭にはほぼ無く、店舗や事務所など商用利用にとどまっています。
逆に、家庭や事務所、店舗等のブロードバンドの需要は多く、前述のVNPTやViettelのほか、民間ICT大手のFPT、ケーブルテレビなどがインターネットサービスを提供しています。そのため、喫茶店やレストランに行けば、ほぼ必ずWIFIサービスがあり、接続するためのパスワードは、壁などに貼ってあったり、店員さんに尋ねれば教えてくれたり、レシートに記載されていたり様々ですが、無料でインターネットに接続することが可能です。

さて、このようなインフラ環境で、皆さんが熱中しているのは、SNS(ソーシャルネットワーキングサービス)です。イギリスの市場調査会社Global Web Indexが発表した報告書によると、ベトナム人の1日あたりのSNS利用時間は143分(ちなみに日本は45分)。主に、Facebook、Instagramのほか、ベトナムでは絶大な人気を誇るZaloなどを利用しています。そしてこの時間には含まれていませんが、YouTubeでの動画(映画・テレビ番組・音楽)鑑賞なども人気です。

次稿では、これらのインフラを支える側について、掘り下げてみたいと思います。

Chiroro-Net Viet Co., Ltd. / CEO 安藤 究真
2000年にサーバーホスティングを提供する(株)チロロネットを岡山県で設立。
2015年にはベトナム現地法人を設立、2017年12月よりベトナム国内においてもホスティングサービスの提供を開始。ホーチミン日本商工会議所(JCCH)・IT部会会員。