ベトナムの諺③

2019年7月8日(月)

『王様の法は村の掟に負ける :Phep vua thua le lang』
有名な諺。昔から自治は強く、例え王様でも村の法には従わなければいけない(王の権限は村の垣根まで)。即ち絶対君主的中央集権ではなかった訳で、また今でも村意識が強く個人主義的思考があるという理屈に通じます。

『君子一言は馬鹿君子 二言他言は賢い君子 :Quan tu nhat ngon la quan tu dai、noi di noi la quan tu khon』
状況を見極め目標達成のためには機を計りつつ、機敏に‘君子豹変‘する王様が賢君。朝礼暮改どころか、朝令朝改が適切。日本人の様に参謀本部が決めた無茶な命令を一途に死守玉砕するより、状況次第ではゲリラ的に柔軟に動く事で相手を篭絡する戦法でフランスやアメリカに勝利したベトナム。

『男は仲間と共に海に行くが、女は孤児のように一人で海に行く :Dan ong di bien co doi、dan ba di bien mo coi mot minh』
女性が強く、小柄で華奢なのに権力に立ち向かう天晴れな度胸を内に秘めています。怒らせれば怖い。民話にもベトナム女性の芯の強い、反面細やかな愛情を持ち凛とした聡明怜悧な女性が描かれています。
夫を愛するあまり阿部定になった熱血女房も多いのですが、DVも想像以上。
男を全く頼りにせずとも、生活力みなぎる女性から三行半。早朝から天秤棒を担いで生活費を稼ぎだし子供を育てるのがベトナム女性。過去をあっさり忘却、未来など分らない、今を楽しく生きる、と現実派。男は街角のカフェで日長がコーヒーを飲み、タバコを吸いながらたむろし将棋やトランプに興じ、バクチに酒と女の浮世話に明け暮れる。男は過ぎし日の懐かしい呪縛にしがみつき、明るい未来を想像し夢を追いかける性を持つどうしようもない生き物。
 
そんな男からは身勝手きわまる願望!家庭における女性のあり方に注文が・・
『家が清潔なら心地よく 茶碗が清潔ならご飯が美味しい :Nha sach thi mat、bat sach ngon com』と自分の不徳を弁ず贅沢な戯れ言を垂れるのです。
『食べるなら中国料理 住むなら西洋の家 結婚するなら日本女性 :An com tau、o nha tay、vo nhat』、というのはそのまんま。儚い夢を見るのは男。
現実は理想とはほど遠く、『天は嫌うものを授けたまう :Ghet cua nao、troi trao cua do』と、あれほど嫌っていた娘を溺愛する父親の後姿に追いつき、いつの間に何とか収まってしまう。苦労を買って出るつもりは無かったのに、宿命故か女の性なのか、同じ道を歩みます。一卵性父娘とはよく言ったもの。
『親に似た子瓢箪 :Rau nao sau ai』顔だけでなく考えも‘瓜二つ‘。
而して一旦結婚すれば、仲睦まじく誰もが永久の愛‘偕老同穴‘を誓います。
 
『エビの頭と瓜のスープでも 夫が注ぎ妻は啜って頷き美味しいと褒める :Dau tom nau voi ruot bau、chong chan vo hup gat dau khen ngon』。‘爪に火をともす‘生活、しかし貧しくとも互いに愛さえあれば!苦労を分かち合うことなど何の苦もなく『若い二人の事だもの』と、‘比翼連理‘か‘夫唱婦随‘。‘合縁奇縁‘の生活は誠に楽しい。しかしイザとなると女性の力はなまじ強いだけに、ほぼ一方的な離婚宣告はきわめて高いのです。

株式会社VACコンサルティング 顧問
(IBPC大阪 ベトナムアドバイザー)
木村秀生

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