経済成長は続くけれど、民度は低くて精神的貧困はなかなか治りそうもないが、偽物天国のベトナム。有名ボトリング・ウオーターの中身は何と単なる水道水、また偽コーヒーや偽香水などなどが続々と摘発されていると地元紙。あるいは海賊版のCDも市内で多くの店が扱っているけれど、偽物だと承知の上で販売しているのに拘わらす平気。商売人としての気概など期待してはいけない。
この偽物なのだが、モノはどんどんと良くなり、本物なのかなかなか見分けがつかなくなってきている。また市場に出回るほか、国内では通信販売が伸びているので、写真だけで判断するのは難しく、購入してから何となくオカシイと思ってやっと気が付いたなんて状況にもなっているという。
記事には偽物の世界的に有名ブランド靴を製造した疑いがある企業をHCM市・市場監視局が摘発したとあります。
同局はアメリカから情報提供を受けて、約5万足もの偽ナイキシューズを製造していた企業の捜索を開始したと発表。この工場で造られたという偽シューズの殆どはアメリカへ輸出されていたとあります。
市場監視当局と警察は7月16日に疑いのある工場に踏み込み製品を押収したとあるが、昔と異なり非常に高度な作業で作られており、肉眼での識別は極めて困難だったとあり、おまけに全ての認証コードも正しいものに見えると捜査担当者が語ったとあります。万が一のために偽物まで用意している周到さだが、一時的に捜査を逃れられると判断したのもかも知れません。このように手口が増々もって悪質化、何とかすり抜けよう複雑かつ巧妙な手口になったとある。
これ等の押収品は現在の市場価格に基づいて評価すると約380万ドルを超えると推定されているが、この工場の担当者に拠ると製品は契約の元で製造され、原材料は海外からの調達、そして完成した商品は海外に送ったとしている。
そこで、契約書、相手先とのメールのやり取り、ナイキの商標使用を認めるとされる書類を提出したとある。
警察はこの企業が被害者だったのか。あるいは詐欺に関与していたのかを明らかにしていないという。何れは明らかになるだろうが、本物と偽物の見分けがつかなくなってきている事実には変わりありません。
今年この工場は、コンテナ11本をアメリカに送ったとしているが、ところがナイキ・ベトナムではライセンスを供与したとか、何れの組織や企業に代理権を一度も与えていないと話しているという。どちらかが嘘をついている。
しかしこの品物は明らかに偽物であることを示しており、そうなるとこの事件は最近発覚した事件の中で最大、最も顕著な知的財産権の侵害であるという事を市場監視局は述べたとあります。
この事件はアメリカや中国の組織や企業に関連する国境を越えた要因が関わっているとして、国際的な製造、契約文書が偽造された可能もあることを示していると分析。市場監視局のリー局長は調査の結果、国境をまたいだ知的財産の侵害であり、これに対して発見と対応には国際協力が必要であるとした。
今回の事件に於いて、違反に対処するだけでなく、市場に依然として存在する可能性のある複数の当事者や潜在的な共謀者とその侵害方法を明らかにすることが重要としている。闇市場ではなく市内中心部のマーケットや店舗で白昼堂々と偽物やコピー商品に海賊版が売られている現状があり嘆かわしい。
日本の様に多くのサンプルと事例があり、詳細な本物情報がインプットされ、ほぼ瞬時に複数の写真で判定されるだけの方法が確立されていないので、早急にまとめ上げて犯罪を立証する、あるいは税関も出荷前の検査を真面目にする、即ち公務員が賄賂を受けないで確実に検査を行うようにする、二本立てを実施するべきでしょう。でなければベトナムは文化国家でなく、著作権に付いても後進国だと世界各国から低い評価を下される可能性があります。
・HCN市で1500足の偽ナイキ、アディダス、NBシューズを押収
市警察はこのほど3店舗のスニーカーチェーンK・Wスニーカーのオーナーを工業用財産侵害の容疑で身柄を拘束したとある。捜索では1500足もの偽物ナイキにアディダス、ニューバランスなどの世界ブランド靴が価格では125,000ドル相当以上見つかったとあります。
経営者のホアンは023年2月に偽物の販売を開始。請求書など足元がばれないようにオンライングループを通じて売っていたと供述。偽物であることは知っていたが卸売価格の安さ、転売の容易さ、高い利益率に目が眩みこれまで数千足の取引を行い38000ドルもの違法利益を得ていた。
警察は外の靴店も調査し、違法な商品を売っている店の摘発に着手したという。
首相はこれに関連して摘発推進を命じた。市場やオンライン形式も含めてすべての形態で商標の偽造、知的財産権違反について集中的に取り締まる様に作戦を開始したとあります。
当局は消費者に対しても、出所が不明確かとか、安価な商品は警戒するように呼び掛け、もし偽造品と知って購入したのであればこれは偽造品取引に当たり、法律に基づき、例外なく厳しく追及されると警告したとあります。
ベトナムは台湾などの外資系企業が靴履物類を製造し輸出している国で、こうした有名ブランドのスニーカーも製造して輸出している。時折工場で不良品が出て、これは本来廃棄されるけれど、不思議なことに何故か安い価格で、夕方ともなれば路上で売られる事があります。アパレルにしても同様でそういうことを知りながら購入する客が殆ど。流出しないように管理をするべきです。
・数千点もの偽の高級ブランド時計なども
HCM市当局はSNSやECプラットフォームを通じて販売された偽商品を売ったとして、出品者2名からスニーカーやロレックスの都計などを含む数千点もの偽造品を押収したと報じています。
市場監視局と経済警察が共同で実施したキャンペーンの結果、ある企業が市内の倉庫に多数のブランド靴と靴下を保管していることを突き止め、調査した所、証明する書類は無く偽物と判断したと記事にある。
この業者は他のオンライン販売店で諸遺品を調達し、偽物と知りつつ2023年から違法営業を行ったとしている。販売はベトナムで一般的に使われているShopee、またフェイスブックにインスタグラムなどを通じて販売、相当の儲けがあったとしている。
またチョロン区の販売店でもグッチ、ルイヴィトン、バーバリー、エルメス、ロレックスなどアパレル、時計、履物など高級ブランド品の偽物を約2千点押収したけれど、これも本物だと証明する書類は無かった。何でもござれ。
さらに観光客にも有名なベンタン市場やサイゴンスクエアの店舗でもこうした偽物が売られているとして71件が摘発されている。
またこの様な店でなく、普段は高級品を販売する店でも裏に回れば偽物を販売する経営者夫婦は足がつかないとタカを括ってSNSで販売し逮捕された。
ではなぜこのような悪に手を染めるのか。特に最近の手口はオンライン取引きを行っているという事実があるけれど、通信販売は簡単で始めやすく収益性が高いとされます。しかも仕入れも、販売もだが、同じオンラインでは流さないのは、絶対バレないという気持ちがあるから。
だがベトナムには経済警察があって、専門的に経済に関する事件を専門に扱う部署があるので、そうは簡単に問屋が卸さない。一時は逃げられるけれども、あるいは泳がされているのに気が付かない。適当な所で良心の呵責に耐え兼ねて辞めればいいのだが、そうこうしているうちに徐々に大胆になり、もう止まらない。こうして違法商品が摘発されて行くのだがこれが運の尽き。違法商品はZaroやTictokを通じて広くオンラインに展開されるが、電子データ、銀行の入金記録、会計書類等から仕入れ、販売実態が明らかになる。こうして様々な手法で偽物販売に関わった人物を特定する作業をしていると言い、捜査を狭めて行っている。さらに政府や市当局が威信をかけ摘発キャンペーンを実施しているが、この治安対策効果は大きい。経営が苦しいとか言うが口実、それ以上に商人としてするべき事、してはいけない事、この区別が出来なくなるほど利益が高いのは魅力だが、逮捕されれば元も子もない。
株式会社VACコンサルティング 顧問
(IBPC大阪 ベトナムアドバイザー)
木村秀生